MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

サピエンス全史(下)(ユヴァル・ノア・ハラリ)

『サピエンス全史(下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ) 認知革命、農業革命に次ぐ、科学革命が下巻の主テーマ。近代に至って、なぜ文明は爆発的な進歩を遂げ、ヨーロッパは世界の覇権の握ったのか。帝国に資本された科学技術の発展に伴って、「未来は現在より…

生きるために大切なこと(A・アドラー)

『生きるために大切なこと』(A・アドラー) 最近流行りのアドラー心理学の祖、アルフレッド・アドラーは1870年オーストリア生まれの精神科医。本書は、原典でアドラーを読むために翻訳されたものです。少し理解が難しいところもあるので、入門書ではありま…

サピエンス全史(上)(ユヴァル・ノア・ハラリ)

『サピエンス全史(上)』(ユヴァル・ノア・ハラリ) 「文明の構造と人類の幸福」というサブタイトルが付された、上下巻に渡る人類史の大作。裏表紙に記載された本書の紹介文を引用してみます。 「アフリカでほそぼそと暮らしていたホモ・サピエンスが、食…

民進党(笑)(赤尾由美)

『民進党(笑)』(赤尾由美) 著者は叔父に元衆議院議員、大日本愛国党初代総裁赤尾敏氏を持つ企業経営者。本書は、サブタイトルに「さようなら、日本を守る気がない反日政党」とあるように、民進党を愛ある叱咤激励で皮肉りながら、野党第一党のあり方を考…

ローマ人の物語Ⅷ(塩野七生)

ローマ人の物語Ⅷ(塩野七生)(〇)<2回目> 第8巻「危機と克服」。紀元68~97年までの29年間に皇帝に就いた7人、ガルバ、オトー、ヴィテリウス、ヴェシパスアヌス、ティトゥス、ドミティアヌス、ネルヴァの苦悩と悲嘆に埋め尽くされた時代が描かれてい…

ローマ人の物語Ⅶ(塩野七生)

『ローマ人の物語Ⅶ』(塩野七生)(〇)<2回目> 第7巻「悪名高き皇帝たち」。初代皇帝アウグストゥスの後を継ぐ4人の皇帝の物語。カエサルが企画し、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが盤石にしたローマ帝国は、その後、カリグラ、クラウディウス…

ザ・会社改造(三枝匡)

『ザ・会社改造』(三枝匡)(〇) 前ミスミ社長の著者は、『V字回復の経営』『戦略プロフェッショナル』『戦略プロフェッショナル』の企業再生3部作が有名ですが、本書は、2002年にミスミにCEOとして招聘されてからの、ミスミの会社改造を描いた一冊です…

ローマ人の物語Ⅵ(塩野七生)

『ローマ人の物語Ⅵ』(塩野七生)(〇)<2回目> 第6巻「パクス・ロマーナ」は、カエサル暗殺後の覇権争いを制したオクタヴィアヌス(アウグストゥス)が主人公。共和政から帝政への移行を保守派である元老院派の賛同を得ながら巧妙に成し遂げていく一冊…

人工知能が金融を支配する日(櫻井豊)

『人工知能が金融を支配する日』(櫻井豊) リーマンショック級の暴落を一瞬で起こしたフラッシュ・クラッシュ、IBMやGoogleから次々と人工知能の技術者を引き抜くヘッジファンド。今後10年間で30~80%の削減が予想される先進国の銀行支店。金融の…

日本サッカーの未来地図(宮本恒靖)

『日本サッカーの未来地図』(宮本恒靖) 元サッカー日本代表の著者が現役引退後に「FIFAマスター」という、FIFAやIOCをはじめとするスポーツ機関を支えていく人材の育成を目的として2000年から開設されたスポーツ学の大学院に入学し、イギリス・イタリア・…

ローマ人の物語Ⅴ(塩野七生)

『ローマ人の物語Ⅴ』(塩野七生)(〇)<2回目> 第5巻、ユリウス・カエサル(ルビコン以後)。元老院最終勧告(非常事態宣言)を受けたカエサルが、軍隊を解散せずにルビコン川を渡り、国家反逆罪を犯した紀元前49年(51歳)から、紀元前44年(55歳)の…