MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あしたへの論語<前編>(松崎昇)

『あしたへの論語』<前編>(松崎昇)(◯) サラリーマンである著者が論語を学んで10年、全500章近い論語の全訳解説を記したのが本書。学者ではなく、サラリーマンが書かれたということで、堅苦しくなく読みやすい記載です。一方で、様々な東洋思想を学んで…

組織の壁を越える(クリス・アーンスト、ドナ・クロボット=メイソン)

『組織の壁を越える』(クリス・アーンスト、ドナ・クロボット=メイソン)(◯) 本書は、グローバル化やダイバーシティなど違いが着目される中、25の組織研究をもとに、違いを超えたリーダーシップのための使える戦術を「バウンダリー・スパニング」という…

講孟余話(著:吉田松陰、編訳:松浦光修)

『講孟余話』(著:吉田松陰、編訳:松浦光修)(◯) 著者が牢獄の中で書いた中で最も有名な主著とも言われる本書。1年ほどかけて『孟子』を講義した際の講義録です。本書はその全体の1/10ほどの分量を取り上げて解説を加えた内容になっています。全7章立…

メモの魔力(前田裕二)

『メモの魔力』(前田裕二)(◯) メモをとことん追求し、徹底してメモを活用されている取り組みが素晴らしく、探究心を煽られました。メモを単に記憶がわりに使うのではなく、日付、サマリー、標語、ファクトを見開き2ページにまとめた後⇨抽象化して⇨転用…

なぜ、あの人に部下はついていくのか(ニコラオス・ディミトリアディス他)

『なぜ、あの人に部下はついていくのか』(ニコラオス・ディミトリアディス、アレクサンドロス・サイコギオス)(◯) 本書は、リーダーシップを発揮できる脳を理解し、従来のリーダーシップやビジネスの考え方も活用して、脳をリーダーシップ向きに強化する…

ティール組織(フレデリック・ラルー)

『ティール組織』(フレデリック・ラルー)(◯) 買ってから読み始めるまでに挫折の連続で、結局1年近くかかってしまいました。何と言っても500頁超えのボリュームと初めての概念への戸惑いに圧倒されます。。。この突破法としておすすめなのが、①YouTubeで…

「陰騭録」を読む(安岡正篤)

『「陰騭録」を読む』(安岡正篤)(◯) 『陰騭録』は運命と立命の学問です。本書は明末の学者袁了凡が息子の袁天啓に書き与えた『陰騭録』の講義をまとめたものです。陰騭録を貫いているものは、人間は運命とか宿命とかいうものを、自らの道徳的努力によっ…

人望が集まる人の考え方(レス・ギブリン)

『人望が集まる人の考え方』(レス・ギブリン)(◯) 1956年に刊行された本書。これまで世界中で500万部以上が発行された名著です。幸福をどう定義しようと、それは他人とどんな関係を築くかに大きく左右される。人間の習性についての正確な知識を身につけて…

ティール組織[イラスト解説](フレデリック・ラルー)

『ティール組織[イラスト解説]』(フレデリック・ラルー)(◯) いきなり本編の『ティール組織』を読むのが辛かったので、まずはイラスト解説版の本書から読んでみました。この順番正解でした!もっと正確に言うと、①YouTubeで著者の講演を聞く、②本書(イ…

活学としての東洋思想(安岡正篤)

『活学としての東洋思想』(安岡正篤) 本書は、昭和を代表する東洋哲学の大家である著者が、『大学』『小学』『老子』『荘子』『史記』『六韜三略』などの中国古典の中から現代の実生活で活用できるところをピックアップして解説した一冊です。少し難しいと…

己を修め人を治める道(伊與田覺)

『己を修め人を治める道』(伊與田覺)(◯) 副題に「「大学」を味読する」とあるとおり、四書五経のひとつである「大学」についての講義をまとめた一冊です。『大学』は、日々自分の身を修め、さらに世のために尽くしてやまないような人物を大人(たいじん…

最難関のリーダーシップ(ロナルド・A・ハイフェッツ)

『最難関のリーダーシップ』(ロナルド・A・ハイフェッツ)(◯) 『最前線のリーダーシップ』や「NHK リーダーシップ白熱教室」などで日本でも有名になった著者。本書は『最前線のリーダーシップ』の続編です。これまでの経験性や専門性で対処できる「技術的…

中庸に学ぶ(伊與田覺)

『中庸に学ぶ(伊與田覺)』 四書五経の四書の一つである『中庸』。孔子の孫にあたる子思が孔子の教えをまとめたとされる『中庸』は、自己を完成させていく上で最も優れた書物だと言われています。本書は、昭和を代表する東洋哲学の大家である安岡正篤さんに…

論語(訳注:金谷治)

『論語』(訳注:金谷治) 岩波文庫ワイド版です。ワイド版になって読みやすい!漢文、読み、注釈、解説と、基本パターンの1冊として、やはり岩波文庫はいいですね。今年の主要テーマの一つである論語。すでに何冊か読んでいますが、本書は基本書としてずっ…

大人女子力検定(横森理香)

『大人女子力検定』(横森理香) 40〜50代の女性を対象にした、その名の通り、大人女子力の検定全70問。健康、美、幸せ感の3つの領域を主要テーマにしています。男性が読んで何かプラスになるの?参考になりますよ!!健康も幸せ感も男性も全く同じく役立ち…

照心講座(安岡正篤)

『照心講座』(安岡正篤) 本書は、『活学講座』『洗心講座』に続く人間学シリーズ第3弾。 中国古典を学ぶことは『論語』や『孟子』などの経書によって己とは何かを反省し、内面的充実をはかって人間形成を体得することと、『史記』や『十八史略』などの史…

共感力(編:ハーバード・ビジネスレビュー編集部)

『共感力』(編:ハーバード・ビジネスレビュー編集部)(◯) 本書は、「共感」をテーマにした、ハーバードビジネスレビューの論文集です。私たちは共感的に物事を考え、話してくれる相手に対して非常に好感を持ち、親和的に振る舞いたくなります。闘争力を…