MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

ゲームのルールを変えろ(高岡浩三)

『ゲームのルールを変えろ』(高岡浩三)(〇) 100年の歴史があるネスレ日本で日本人初のCEOとなった高岡社長のリーダー論。結果を出し続ける、経営者としての強い信念を感じることができた良書でした。 ネスレ日本は、外資系企業でありながら、長い歴史の…

世界のトップスクールが実践する考え方の磨き方(福原正大)

『世界のトップスクールが実践する考え方の磨き方』(福原正大) 「認識」「自由」「経済」「科学技術」「自然」という大きなテーマで、ハーバード大学の入試試験をはじめ、考える力を試す問いが多数。 知識ではなく、考え方やそのもとになる信条・価値観が…

中身化する社会(菅付雅信)

学友から紹介していただいた、『中身化する社会』(菅付雅信)。 社会変化に伴う消費者心理を考える視点として参考になりました。 読みやすいけれど、ビジネスとして具体的に何を導きだせるかという点を考えれば、これは深いし難しい内容でした。 (本書の指…

インサイト(桶谷功)

先週読んだ『インサイト』(桶谷功) マーケティングの溜田講師お薦め本。 インサイト…消費者の本音。行動の奥底にある本当の気持ちのこと。 使えるインサイトかどうかの基準は、おもしろいかつまらないか。おもしろい、やってみようとワクワクするものが使…

勝手にモチベーション(平本あきお)

先週読んだ『勝手にモチベーション』(平本あきお) いつもお世話になっているコンサルの先生が尊敬する方ってどんな人だろう?という興味で読んでみました。セミナーのDVDが付属しており、著者の人柄も伝わってきました。 タイトルどおり、自分で考え方ひと…

発送をカタチにする技術(吉田照幸)

『発送をカタチにする技術』(吉田照幸)。 NHKのディレクターで、「サラリーマンNEO」の企画・演出などを手掛けた方が書かれた書籍。 サラリーマンNEOという、これまでのNHKのイメージではあり得ない番組を実現した企画はどうやって生まれたの?と興味を持…

値上げのためのマーケティング戦略(菅野誠二)

『値上げのためのマーケティング戦略』(菅野誠二) 売上を伸ばすには?→アイデア不足になり、どうしても価格を下げるという発想に陥りがちなので、何か考えのヒントはないものかと思い購入。 (学びのポイント) 顧客の「知覚価値を上げる」、「痛みを下げ…

P&G式「勝つために戦う」戦略(A・Gラフリー他)

『P&G式「勝つために戦う」戦略』(A・Gラフリー、ロジャー・L・マーティン)(〇) 経営戦略・マーケティングの勉強中だったこともあり、とても参考になった一冊。P&Gの会長とビジネススクールの学部長の共著ということもあり、教科書のようで教科書でなく…

インサイト実践トレーニング(桶谷功)

『インサイト実践トレーニング』(桶谷功)(〇) マーケティングⅠで学んだインサイト(=思わず買ったり行動を起こしたりする心のスイッチ)。 最近、右脳系がダメなことを自覚したため、学びを深めようと読んでみました。 講義で先生が紹介されたのは、『…

ブランド戦略の実際(小川孔輔)

マーケティングの基本勉強 第7弾『ブランド戦略の実際』(小川孔輔) 大学教授が書かれた、ブランドに関する基本書ですが、あくまでマーケティング戦略が基本にあって、それにブランド特有の視点を盛り込んでまとめられています。 広く浅く体系的にまとまっ…

エリアマーケティングの実際(米田清紀)

マーケティングの基本勉強 第6弾『エリアマーケティングの実際』(米田清紀)。 タイトルのとおり、マーケティングを地域市場の観点から書かれています。 実務家らしく、具体的な内容です。 「へぇ~、こんな風に分析するんだ」と、知らない世界を垣間見まし…

サービス・マーケティング入門(山本昭二)

マーケティングの基本勉強 第5弾『サービス・マーケティング入門』(山本昭二) サービスの観点でマーケティングを復習しました。 大学教授が書かれた理論本らしく定義に関するところはちょっと固いですが、それ以外は読みやすい内容でした。 (押さえてお…

不格好経営(南場智子)

今日は、仕事帰りにグロービスのトップセミナーで、DeNAの南場智子さんの講演を聞いてきました(早く着いたので最前列を確保)。 堀学長から、「世界のIT企業で最も成功した女性起業家」と紹介された南場さん。経営者としての視点、未来の考え方、大事にして…

無印良品は仕組みが9割(松井忠三)

『無印良品は仕組みが9割』(松井忠三) 週末に松井会長の講演を聞く機会を得たので、急きょ読んでみました。 ①徹底したマニュアル化、②シンプルな仕組みづくり(例えば提案書はA4 1枚で)、③業務の見える化(期限管理など)が柱。 特にマニュアル化は、本…

セールス・プロモーションの実際(渡辺隆之他)

マーケティング基本勉強 第4弾『セールス・プロモーションの実際』(渡辺隆之・守口剛) まず、なぜ2冊写っているのか…。それは、PC操作を誤って2冊注文していたらしい…。商品が届いてビックリ。このままでは、1冊は確実にBookoff行きなので、授業等でご一緒…

マーケティング・リサーチ入門(近藤光雄)

マーケティングの基本勉強 第3弾『マーケティング・リサーチ入門』(近藤光雄) リサーチを実際にやったことがないこともあり、入門編から勉強。 この本では、リサーチのテクニックよりも、リサーチに入る前提の考え方をしっかり持つことの大切さを学びまし…

消費者行動の知識(青木幸弘)

マーケティングの基本復習の第2弾、『消費者行動の知識』(青木幸弘)。 いかにも大学教授の教科書って感じで、難しい表現なので、挫折しそうになりながら、ようやく読み終えました。あ~疲れた。 顧客価値の観点から考えると需要なのは購買ではなく、消費…

マーケティング活動の進め方(木村達也)

『マーケティング活動の進め方』(木村達也) 基本に戻って、知識の抜けを確認したいと思い、買い込んだうちの1冊。 読んでもだんだん忘れていくので、たまに知識もメンテが必要です。 日経文庫は、「手っ取り早く基本を押さえたい」と思った時に良いですね…

見える化(遠藤功)

今月の自主勉強会の課題図書、『見える化』(遠藤功)。 全200ページの約半分が34の見える化事例です。 (ポイント) ・数字や状態を「見える」ようにする仕組みは大事ですが、見る側の意識がさらに重要。意識しなくても「見える」、つまり「見せる化」が大…

価格戦略を知る者が「利益」を制す(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編)

『価格戦略を知る者が「利益」を制す』(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編) 最近プライシングの書籍を集中して読んだ結果…プライシングは突き詰めていくと、「合理性+消費者心理の想像力(合理性からアレンジへ)+値決めの勇気」ではないかという…

コトラーのマーケティング3.0(フィリップ・コトラー)

『コトラーのマーケティング3.0』(フィリップ・コトラー)〈2回目〉 マーケティングの溜田講師お薦め本。 マーケⅠの勉強も兼ね、読み直してみました。 きっちり読まないと理解が進まない、ちょっと難しい書きぶりです。2010年の出版ですが、その後、この本…

スマート・プライシング(ジャグモハン・ラジュー他)

『スマート・プライシング』(ジャグモハン・ラジュー、Z・ジョン・チャン)(◯) マーケティングの溜田講師お薦め本。 プライシングに関する良書です。 コストプラス法、競争に基づく価格設定、需要に基づく価格決定などの代表的なものに加え、ペイアズユー…

90分でわかる!日本で一番やさしい「データ分析」超入門(内田学他)

『90分でわかる!日本で一番やさしい「データ分析」超入門』(内田学、兼子良久)。 ビジネス定量分析のレポートが難航しているので、気分転換にざっと読んでみました。 タイトルにたがわず、確かにやさしい。でも、かなり、絞り込んだ内容なので、基本書を…

ありえない決断(バーン・ハーニッシュ&フォーチュン編集部)

先週、タイトルを見て、即買い、即読みした、『ありえない決断』(バーン・ハーニッシュ&フォーチュン編集部)。 MBAのケースのダイジェスト版のような感じで、社運を賭けた決断の18事例が掲載。 スティーブジョブズのアップルCEO復活、J&Jの製品回収、3M…

JAL再生(引頭麻実)

今週、社内の自主勉強会で使用した『JAL再生』(引頭麻実)(2回目) 今回は、私が幹事。人材育成に繋がる書籍という縛りがあるので、これまで読んだ中から、この本を選定しました。 (勉強会の結論) JALは倒産を機に、儲ける仕組みと従業員の意識が大きく…

儲けの9割は値決めで決まる(西田順生)

『儲けの9割は値決めで決まる』(西田順生)。 次回のマーケⅠのケースがpricingに関するテーマであるが、取り組んでみると意思決定はとても難しい。 で、pricingに関する書籍を読んでみようと思って探したら、意外にすくない。 とりあえず目についた本を買…

コクヨの1分間プレゼンテーション(下地寛也)

『コクヨの1分間プレゼンテーション』(下地寛也)。 1分間という短い時間でプレゼンの訓練することで、プレゼン力を上達させるコクヨ方式が紹介されています。 (本書より) 1分間という短い時間に収めるため、情報の取捨選択、文章構成力、キーワード力…

マーケティング・リフレーミング(栗木契他)

先週読んだ『マーケティング・リフレーミング』(栗木契、水越康介、吉田満梨)。 視点を変えて売上拡大に成功した8事例をとりまとめたもの。 著者の一方的な解釈ではなく、企業の担当者へのインタビューが掲載されており、商品開発の苦労から成功への変遷…

「差別化するストーリー」の描き方(高橋宜行)

先週読んだ『「差別化するストーリー」の描き方』(高橋宜行)。 博報堂で30年以上勤めた著者。ビジネスストーリーをどう描くか、様々な著名商品を取り上げ、商品開発の着眼~コンセプト~消費者への提供(誰に何をどう世の中に登場させるか)をストーリーに…

伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田ズーニー)

人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。 人材マネジメントの授業で、日本人は文章作成の教育を受けていないという話になり、その中で、佐藤講師から紹介された山田ズーニーさん(元ベネッセコーポレーション)。 先々週に『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を…