MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

知識創造企業(野中郁次郎・竹内弘高)

『知識創造企業』(野中郁次郎・竹内弘高)(◯) 1996年に発行された本書は、現在でもビジネススクールなどの推薦図書などに指定されている名著。「形式知」「暗黙知」の相互作用によって企業の知識が創造されるということを解き明かした一冊です。日本企業…

積極的考え方の力(ノーマン・V・ピール)

『積極的考え方の力』(ノーマン・V・ピール) 全世界で2,000万部のベストセラーになった本書。著者は、1898年生まれの牧師で、デール・カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ、自己啓発の御三家と呼ばれ、本書も古典的名著と言われています。牧師だけにキリス…

日本式経営の逆襲(岩尾俊兵)

『日本式経営の逆襲』(岩尾俊兵) 著者は、トヨタ研究と生産管理で有名な東京大学・藤本隆宏名誉教授のもとで学ばれ、東京大学史上初の博士「経営学」を授与された、イノベーションや生産管理を中心とする平成元年生まれの研究者。本書は、日本の経営が衰退…

僕らはそれに抵抗できない(アダム・オルター)

『僕らはそれに抵抗できない』(アダム・オルター)(◯) 「依存症ビジネス」の作られ方について解き明かした一冊。これは興味深い内容でした。 マーケティング、プロモーション、広告・・・消費者を対象とする様々なビジネスの裏側に「依存症」とも言える脳…

これから知識社会で何が起こるのか(田坂広志)

『これから知識社会で何が起こるのか』(田坂広志) 2003年に発行された本書。当時は、ADSLが普及しブログが流行していた頃で、情報革命が個人の生活に影響を与え、ネット中心スタイルに変化してきた頃です。本書は、誰でも情報が取れる知識社会に移行してい…

無駄なことを続けるために(藤原麻里菜)

『無駄なことを続けるために』(藤原麻里菜) 著者は、チャンネル登録者数10万人超の無駄作りYouTuber。一見すると不要で何これ?って思ってしまう発明品の数々。ところがこれはこれで、着想がおもしろく、企業からもいろいろなお仕事が寄せられるに至ってい…

ひとりのメールが職場を変える(田坂広志)

『ひとりのメールが職場を変える』(田坂広志) 本書は、1999年に出版された『こころのマネジメント』を改題し、加筆・修正され、2010年に出版されたものです。当時、メールの活用が社内でも始まった頃で、「ウィークリーメッセージ」という、メーリングリス…

仏典のことば(田上太秀)

『仏典のことば』(田上太秀) 本書は、仏教の基本教理を表す12の言葉を通して、無限の広がりを持つ釈尊の教えを平易に説く、仏教入門書です。仏典を学ぶというと難しそうなイメージがありますが、本書のように、重要な言葉から入るのもありかと思います。 …

ネガティブな感情の魔法(ブレネー・ブラウン)

『ネガティブな感情の魔法』(ブレネー・ブラウン) 2012年のTED登壇で有名になった著者の本書。心理学者、作家であり大学教授。誰にでも弱みはあるものだと思いますが、そのネガティブ感情に引っ張られて自分にブレーキをかける人生から脱出する方法を説い…

リデザイン・ワーク(リンダ・グラットン)

『リデザイン・ワーク』(リンダ・グラットン)(◯) 『LIFE SHIFT』で有名な著者の最新刊。グローバルな規模で働き方が変わる現代。本書は、人々がどのような働き方をし、チームや会社の在り方をどのように変えるかを考えるための一冊。「理解する→新たに構…

ファンベース(佐藤尚之)

『ファンベース』(佐藤尚之)(◯) 著者は電通出身のコミュニケーション・ディレクター。これまでも『明日の広告』『明日のコミュニケーション』『明日のプランニング』など、良書多数の方です。ファンベースとは、ファンを大切にして、ファンをベースにし…

RANGE(デイビッド・エプスタイン)

『RANGE』(デイビッド・エプスタイン)(◯) 知識の専門化に問題を提起する一冊。「1万時間の法則」で同じことを1万時間継続するとその道の専門になれる。変化の激しいこの時代、その専門領域自体がなくなったらどうしますか?専門特化が推奨される世界で…

THINK AGAIN(アダム・グラント)

『THINK AGAIN』(アダム・グラント)(◯) 『GIVE&TAKE』『ORIGINALS』で有名な著者の最新刊です。本書は、思い込みを手放し、既存の考えを新たな観点から見つめ直すことがいかに大切か。発想を変えるための「知的柔軟性」について考察する一冊です。新たな…

原始仏典Ⅱ 第1巻

『原始仏典Ⅱ 第1巻』 ブッダの教えである「原始仏教」。後世ブッダの教えをまとめ直した大乗仏教〜中国へ伝播〜日本へ伝播という流れをとる仏教ですが、本書は、原点となるブッダの教えをまとめたシリーズ本。第1シリーズ全7巻を読み終えて、第2シリーズ…

運気を磨く(田坂広志)

『運気を磨く』(田坂広志)(◯)<2回目> 最新刊『死は存在しない』(2022/10発売)を読むにあたり、前作を読み直しました。 本書『運気を磨く』から『死は存在しない』への流れがあり、本書を読んでおくことが最新刊を読む効果を高めます。本書は、良い運…

世界の億万長者がたどりつく「心」の授業(河合克仁)

『世界の億万長者がたどりつく「心」の授業』(河合克仁) インドのワンワールドアカデミー。そこには、「フォーブズの長者番付に入るクラスの大富豪」「世界的企業の経営者」「トップアスリート」「ハリウッドスター」「カリスマモデル」など、世界の一流の…

心理的安全性のつくりかた(石井遼介)

『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介) 2020年に発売され、ベストセラーになった本書ですが、実は3回目のチャレンジでようやく最後まで辿り着いたという、私にとっては、なかなか手強い一冊でした。特に難解なことが書かれているわけではありませんが、…

組織はなぜ変われないのか(ジョン・P・コッター)

『組織はなぜ変われないのか』(ジョン・P・コッター) 著者は、リーダーシップ論の大御所であり、ハーバードビジネススクールの名誉教授。変化の速度が増し続けている状況にどのように対処すれば良いのか?神経科学、組織論、ビジネス史、リーダーシップ論…

ORIGINALS(アダム・グラント)

『ORIGINALS』(アダム・グラント)(◯) 『GIVE&TAKE』でも有名な著者。本書は、「誰もが人と違うことができる時代」というサブタイトルのとおり、誰もがオリジナルになれるのだということをまとめった一冊。オリジナルな人とは、「自らのビジョンを率先し…

これから働き方はどう変わるのか(田坂広志)

『これから働き方はどう変わるのか』(田坂広志) 2003年に出版された本書。当時、インターネット革命という言葉が広がった頃で、未来の働き方はどう変わるのか?という点が本書のテーマ。一人ひとりが創造的に仕事に取り組め、発信していくことが可能になる…

目標達成の技術(青木仁志)

『目標達成の技術』(青木仁志) 著者は、自ら講師を務める公開講座「成功への道」スタンダードコースで21年間551回25,231名を数える受講生、研修講師としては、29万人を超える受講生を担当するなど、この領域のスペシャリストの方です。本書は、思考を現実…

マズロー100の言葉(中野明)

『マズロー100の言葉』(中野明) 欲求五階層で有名なマズローですが、今年は「自己実現」を理解すべく、集中的に読む機会が多い一年でした。『人間性の心理学』『完全なる人間』など名著が多いのですが、最初は内容がうまく理解できないこともあり、本書の…