MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

危機と人類(上)(ジャレド・ダイヤモンド)

『危機と人類(上)』(ジャレド・ダイヤモンド)(◯) 本書は、個人や国家が直面した危機とその危機を乗り越えた経験を現代が直面する課題解決に活用できないかという視点から危機について考える内容です。上巻は、個人が1章、国家が4章(フィンランド、…

よくわかる真言宗(瓜生中)

『よくわかる真言宗』(瓜生中) 本書は、空海が開いた真言宗の基礎知識、教義と行法、本尊と諸尊、空海の生涯、ゆかりのある主な寺院、真言宗のお経がコンパクトにまとめられた一冊です。宗教は幅広いので、エッセンスをまずは掴みたいという方に適したシリ…

空海「三教指帰」(加藤純隆・加藤精一)

『空海「三教指帰」』(加藤純隆・加藤精一) 空海かぞえ24歳の時の著書です。空海の思索は、『三教指帰』に始まり、57歳で著した『秘蔵宝鑰』で帰着したと言われ、本書はスタートの一冊になります。物語形式で、普通の煩悩に溢れた人に対し、儒家、道家が教…

空海入門(加藤精一)

『空海入門』(加藤精一)(◯) 空海の生涯、著書の全体像をつかむのにとても読みやすい内容でした。空海自身の書いたもの及びその時代の信ずるに足りる資料だけを用い、いわゆる大師信仰とは異なる人間空海へのアプローチが試みられています。角川ソフィア…

究極の旅(OSHO)

『究極の旅』(OSHO) 「OSHO禅の十牛図を語る」という副題のついた本書。人間意識の歴史の中でも「真実」は今まで様々な方法で表現されてきたが、描写から逃げてしまい、表現した瞬間たちまち欲求不満を感じてしまう。「禅の十牛図」はその表現不可能なもの…

人はいかにして大成するか(伊與田覺)

『人はいかにして大成するか』(伊與田覺) 本書は100歳を超えてなお現役で『論語』をはじめとした中国古典を講義し続けていらっしゃる著者が「神道」と「中庸」についての講義された内容をまとめた一冊です。講義形式なので読みやすくまとめられています。 …

Intuition 直観(OSHO)

『Intuition 直観』(OSHO) 直観への飛躍はそこにギャップがあるため感じ取ることはできるが、それを説明することはできない。なぜなら、説明するには因果関係が必要だから。直観は知性ではなくどこか別のところから来ている。本書は20世紀のインドの思想家…

Think Cleary(ロルフ・ドベリ)

『Think Cleary』(ロルフ・ドベリ)(◯) 本書は、52の切り口から、よりよい人生を送るための思考法をまとめた一冊。この思考法は、複雑な現代の世界を理解するための「思考の道具箱」でもあります。自己啓発書の中でも内容や読みやすさで見ても良書だと思…

漫画 バビロン大富豪の教え(ジョージ・S・クレイソン)

『漫画 バビロン大富豪の教え』(ジョージ・S・クレイソン) 本書は、1926年に米国で出版された『The Richest Man In Babylon』(バビロンいちの大金持ち)を翻訳、脚本、漫画家されたものです。古代バビロニアを舞台に、お金を貯め、守り、増やす原理原則が…

生の神秘(OSHO)

『生の神秘』(OSHO) 本書は、20世紀のインドの思想家OSHOのタントラ瞑想シリーズの1冊。瞑想法とその考え方、質疑の講義録です。OSHOシリーズは内容が深くて考えることが多いため、読むスピードは落ちますが、それだけ本質的な内容と言えます。 【本書の…

Creativity 創造性(OSHO)

『Creativity 創造性』(OSHO)(◯) 集団心理の一部であったら創造的にはなり得ない。正しい方法とは他人が発見した方法であり、それに従うのは効率を求める製作者。創造的な人は常に間違った方法を試し続ける。本書は、20世紀のインドの思想家OSHOによる創…

「韓非子」を見よ!(守屋洋)

『「韓非子」』を見よ!(守屋洋)(◯) 韓非子の入門編として、とても入りやすい一冊です。韓非子は、中国戦国時代の思想家。西のマキャベリ、東の韓非子と言われるくらいの人物で、著者名と同じ著書「韓非子」は、人間不信の哲学書です。人間不信というよ…

第三の眼(OSHO)

『第三の眼』(OSHO) 本書は20世紀のインドの思想家OSHOによる瞑想法シリーズのひとつです。 【本書の学び】 ①愛は行為や努力ではなく、心の状態 ②思考とは時間。考えなければ時間は存在しない。だからこそ、瞑想の中で無時間性が感じられる。 ③意識は中心…