MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

アルフレッド・アドラー 人生の革命が起きる100の言葉(小倉広)

『アルフレッド・アドラー 人生の革命が起きる100の言葉』(小倉広)(2回目)

 最近集中しているアドラー本。本書はアドラーの考え方に基づく100の言葉が右ページに、その解説が左ページに記載されており、内容も分かりやすくまとめられています。1回目読んだときも理解しやすいと感じましたが、今回もスッと頭に入る感じでした。

 

(100の言葉より抜粋‥本書より)

〇「人間は自分の人生を描く画家である。あなたを作ったのはなた。これからの人生を決めるのもあなた。」

 

〇「人は過去に縛られているわけではない。あなあの描く未来があなたを規定している。過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならない。」

 

〇「健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。」

 

〇「「やる気がなくなった」のではない、「やる気をなくす」という決断を自分でしただけ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけ」

 

〇「あなたが劣っているから劣等感があるのではない。どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。目標がある限り、劣等感があるのは当然」

 

〇「劣等感を抱くこと自体は不健全ではない。劣等感をどう扱うかが問われている」

 

〇「感情は車を動かすガソリンのようなもの。感情に支配されるのではなく、利用すればよい」

 

〇「ライフスタイル(=性格)とは、人生の設計図であり、人生という舞台の脚本である。ライフスタイルが変われば、人生はガラリと変わる」

 

〇「「私は〇〇である」「世の中の人々は〇〇である」「私は〇〇であらねばならない」性格の根っこにはこの3つの価値観がある」

 

〇「ピンク色のレンズのメガネをかけているひとは、世界がピンク色だと勘違いをしている。自分がメガネをかけていることに気付いていない」

 

〇「幸福な人生を歩む人のライフスタイル(=性格)は、必ず「コモンセンス」と一致している。歪んだ私的論理に基づく性格では、幸せになることはできない」

 

〇「人生には3つの課題がある。1つ目は「仕事の課題」、2つ目は「交友の課題」、3つ目は「愛の課題」である。そして後のほうになるほど解決は難しくなる」

 

〇「あなたのために他人がいるわけではない。「〇〇してくれない」という悩みは、自分のことしか考えていない何よりの証拠である」

 

〇「アドラー派のカウンセラーは、家族構成と子供時代を把握することで、現在の性格を明らかにする」

 

〇「他人と比較してはいけない。ほんのわずかでも、できている部分を見つけ、それに気づかせることが重要」

 

〇「人の育て方に迷った時は、自分に質問をする。「この体験を通じて、相手は何を学ぶだろう?」。そうすれば、必ず答えが見つかる」

 

〇「「他者は私を援助してくれる」「私は他者に貢献できる」「私は仲間の一員である」。この感覚がすべての困難からあなたを解放する」

 

〇「相手の権利に土足で踏み込んではならない。権利を尊重し自分で決めさせるようにすれば、人は自分を信じ、他人を信じるようになる」

 

〇「「よくできたね」と褒めるのではない。「ありがとう。助かったよ」と感謝を伝える」。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう」

 

〇「褒めてはいけない。褒めることは「あなたは私よりも下の存在だ」「どうせあなたにはできっこない」と相手に伝えていることに等しい」

 

〇「人の心理は物理学とは違う。問題の原因を指摘しても勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべき」

 

〇「行動に問題があるとしても、その背後にある動機や目的は必ずや「善」である」

 

〇「あなたが悩んでいる問題は本当にあなたの問題だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみること」

 

 

 これらの言葉を見て、しっくりくるかどうか。私は、はじめの頃は「えっ??」って感じものが多く、全然腹落ちしていませんでした。最近になって、アドラー本を読み続けているうちに、「なるほどなぁ!!」と思うようになりました。まだ、100%ではありませんが、フロイトの原因論とは真逆の発想なので、自分の思考の偏りをチェックするにも良い学びの機会になっています。

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