MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

もう、その話し方では通じません(藤原和博)

『もう、その話し方では通じません』(藤原和博

 あすか会議2015に登壇された藤原さんの著書です。分科会でお話しされた内容の復習として読んでみました。とくに、分科会では名刺交換で「つかむ」ワークが印象に残っていますが、なかなか試行錯誤です。。。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇成長社会から成熟社会への変化に伴う、「話し方のルール」の変化

(新しい話し方5つのルール)

①相手の頭の中の言葉で話す

②共感させる話をする

③初対面では肩書なしで話す

④弱みをさらけ出す

 マイナスモードの話を面白おかしく語れるかにその人のコミュニケーション能力が現われる。

⑤話す前に聞く

 相手の頭の中を知るためにも聞くことが必要

 →話ベタな人にチャンス!

 

(4つのテクニック)

①共感させる

・お願い事は相手のメリットに変換する。

・きれいごとを言わない。

・相手が補いたいもの、欲しているものは何か。「それを自分が解決します」と宣言する。

・共感とは相手が知っていること

・周りは他者、全員外国人だと考えよう。

 

②つかむ

・初対面は15秒でつかみを取る。

・初対面で名刺を出すとスルーされてしまう。

・自分は「つかみ」と無縁と思っている人こそチャンス。語られた内容とのギャップを感じやすいので印象に残る。

 

③弱みをさらす

・自己PRは相手を疲れさせる。

・弱みにはもっと聞きたいと思わせる力がある。

・人生のエネルギーカーブを描き、谷となる出来事にコメントを書いていく

・マイナスモード事件リストを作る

 

④聞き役に回る

・話し方は、聞き方で9割決まる。

・聞くことは投資。ハイリスク・ハイリターンを狙う。

・ヒットポイント:相手が話したいと思っていることを話させてあげると、相手は信頼と共感を付与する

・聞くことは共通点を探すゲーム(嬉しくなる共通点探し)

 条件1:わかったときに2人とも嬉しくなる

 条件2:その話題で15分でも30分でも話したくなる

・聞くときのルール

 ルール1:質問は具体的にする

 ルール2:自分の話を始めない

 

 本書の中では「つかむ」ことが苦手です。さらに、共感も苦手です。自分のコミュニケーションって改善したいところが山ほど出てきますね。その問題意識があることが正常だというふうに前向きにとらえ、訓練訓練。。。

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