『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』(山崎繭花)
HBS(ハーバード・ビジネススクール)の教育改革の一環として2010年以降取り組まれている「フィールド・メソッド」。実際に教室を出て現場で経験しながら学ぶ取組みで、世界の厳選された地域で行われていますが、2011年以降東北では毎年開催されています(最多開催回数)。ボランティア活動とビジネスケースの作成、企業へのコンサルティングに学生が取組み、地元企業へも学生のアイデアが還元されています。本書は、主に、HBSの学生が実際に事例企業に対しどのように向き合い、何を感じ、何を提供したのかということが事例集仕立てでまとめられています。
(本書の主な内容‥本書より)
〇事例企業
・秋保ワイナリー(仙台市)
ミガキイチゴで有名なGRA、女川町のギター工房GLIDEも登場します。
〇HBSの学生に学ぶこれからのリーダー像
・「真のエリートはナイスな人」
・相手を問わずとにかく真剣に聞く
・貢献するという目的意識
・信頼と尊敬のうえに成り立つ卓越したチームワーク
・オン・オフの切り替えと底なしのエネルギー量
・悩みを持つ等身大のロールモデルでもある
HBSの学生が毎年東北の企業を訪れてくださっていることが嬉しいですね。大学院の先輩が経営される企業も登場し、親近感もある内容でした。東北×HBS。この関係の中から未来に何か生まれて欲しいなと思います。
ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか―――世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質
- 作者: 山崎繭加,竹内弘高
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/08/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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