MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。MBA講座と歩む読書生活。講座関連の書籍、講師お薦め本などを紹介。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキルなど、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方(平本あきお)

『人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方』(平本あきお)

 チームフロー代表の平本さんの2007年の著書です。「実際に起こった出来事」を変えることはできないが、「その出来事をどうとらえ」「自分に何ができるか」は、自分で選べる。そのための「心のスイッチ」を「からだ」「ことば」「いしき」の3つの観点からまとめられています。誰にでもある「心のスイッチ」とは何か、どうやってそのスイッチを見つけて押すのか、物事のとらえ方を自分なりに工夫できるきっかけを見つけるための一冊です。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇心と体のマッピング

・心と体の状態を+10~-10点で点数化する。

・「心と体、どちらかを1点上げるとしたら、どれを上げたいか」

・「その1点を上げるために何ができるか」

・「今すぐできる具体的行動は何か」

⇒常に10点・10点似なきゃいけないと思込まないこと

 

〇「問いかけ」を変える

・問いかけの中には、疑いようのない、「絶対そうだ」と信じ込んでいる「前提観念(思い込み)」がある。

・問いかけを変えて、前提観念を変えることで心の状態を変え、行動、答えが変わる。

■悪い例

①事実は何か?(仕事が忙しい、給料が少ない)

②事実による制約は何か?(ヒマがない、お金がない)

③その制約の中で何ができるか?(雑草が刈れない)

■いい例

①本当はどうなればいい?(雑草をなくしたい)

②事実は何?(ヒマがない、お金がない)

③その事実を活かして何ができる?(例:雑草刈りゲーム)

⇒まず始めに、「何の制約も無かったら、本津男はどうなればいい?」と問いかける。前提条件を変えるのは、実は簡単。問いかけを変えればよい。

 

〇問いかけをする理由

①意識しなくても望ましい答えを探そうとする

②問いかけにプレッシャーはない(何かを宣言させるのはプレッシャー)

 

〇「But」と「And」

・Butは前の内容をひっくり返す。だから、イヤな感じのする表現の後に使う。

・Andは前の内容に付け加える。だからイイ感じをさらに膨らませるときに使うと効果的。

⇒But、Andによっていい心の状態を作るには、「イイ感じ」で終わることが重要。

 

〇矛盾する複数の自分に対話させる

①例えば、「夢を追う私」「ダメ出しする私」「中途半端な私」と紙に書いてその自分になりきって発言する。

②3人の名前を変えてみる

・「夢を追う私」→「やりがいを持った私」

・「ダメ出しする私」→「地に足をつけた私」

・「中途半端な私」→「バランスをとる私」

③名づけ直した名前の視点から発言する。

⇒矛盾している立場のように見えても、本当は協力して助けてくれていたことに気付く

 

〇きっかけ

・人にはそれぞれ、「元気な姿勢になるとき」「落ち込んだ姿勢になるとき」の「始まり」のパターンがある(例:胸を大きく開くと事前に笑顔になる)。

⇒体のどこを変えると元気になるかを知っていれば、そこを変えるといつでも心の状態を変えることができる(ヨシッと声を出す、朝起きたら笑顔をつくる、など)

 

〇傍観者体験と当事者体験

 イヤな出来事は傍観者体験で、いい出来事は当事者体験で。

 

〇夢を実現する必須条件

 次の4つすべてが揃うこと

①考えていること

②言っていること

③やっていること

④感じていること

⇒自分の中で矛盾があるときは、「ことば」「からだ」「いしき」で心のスイッチを入れ、4つを一致させるところからスタート。

 

〇オンリーワンのスイッチ

①「自分が最高にノッていたあの瞬間」をありありと思い出し、「あの瞬間」の意識状態をいつでもどこでもどんな状況でも再現する。

②ことば、からだ、いしきをありありと表現する

・身体:そのときの姿勢は?動きは?表情は?呼吸は?体の緊張感は?

・意識:何が見える?どう見える?大きさ、明るさ、距離、コントラスト、立体感は?

・何が聞こえる?どう聞こえる?スピード、高低、強弱、距離感は?位置、サラウンド?

・身体のどの部位に何を感じる?どう感じる?重い軽い、温かさや冷たさ、バイブレーションや重心、強さ弱さ、匂い味は?

③何の制約もなく、いま解決したいことが、実現できた場面を特定する。

④課題と感じる場面や実現させたい場面で、絶好調だった「あの瞬間」の意識状態のまま対処するとしたらどうしているか?

⇒世界で一つ。自分だけの「心のスイッチ」は、自分の中にある。

 

 コーチングを学び始めて感じたことは、言葉の記憶は思い出すのが難しいけど、映像・音声・身体の感覚は思い出しやすいこと。印象的な場面は子供の頃のことでも何となく覚えているもので、特に映像から入るとどんどん記憶が呼び戻されるのがわかります。その感覚を未来へ。「心のスイッチ」は過去と未来を繋ぐ大切な役割を果たしていることを感じました。

人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方―“最高の自分”を引き出す3つの方法

人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方―“最高の自分”を引き出す3つの方法

 

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