MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

恋愛コーチング(平本あきお)

『恋愛コーチング』(平本あきお)
 チームフロー代表である平本さんのコーチング本、恋愛編。女性向けに書かれていますが男性でもとても参考になります。すでに中古でしか手に入らない貴重本。平本さんが恋愛をテーマにコーチングするとどうなるの?興味津々の一冊でした。温かい空気に包まれます。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇子供の頃の思い出で親密度アップ

 親密さをプラスする方法。「こんな遊びをした」と話すときに、「その遊びが好きだった理由」を付け足す。楽しかった思い出には、その人にとって大切な「気持ち」や「感情」が隠されている。

 

〇コミュニケーション・タイプ

 人には3つのコミュニケーション・タイプがある。タイプによってコミュニケーションは異なる。

・「視覚タイプ」:目に見えるものを次々と追うので、早口が多い

・「聴覚タイプ」:論理的思考が得意な場合が多い

・「体感タイプ」:フィーリングで話すので筋道を立てて話すのが苦手

 

〇聴覚タイプ

 視覚タイプは外出好き。いろいろな場所に2人でどんどん出かけて探索しましょう。

 

〇聴覚タイプ

 話すときの口調や言い回しに一番よく反応する。時には歯の浮くようなセリフも効果的。手紙が一番きくのもこのタイプ。何気ない言葉で傷つくこともあるので要注意。

 

〇体感タイプ

 触れあいを大切にする体感タイプ。

 

〇お互いのこだわりをはっきりさせればイライラが減る

 人はさまざまな自分だけのこだわりを持っている。それをやめさせようとすると、大変なストレスがかかるもの。それより、お互いのこだわりを認め合い、寛容になれば、ストレスと無用のケンカを減らせる。

 

〇今の自分をよく知るための「ライフチャート」

 生活のバランスについて考えてみる。

 ①楽しみ・遊び、②住んでいる環境・持ち物、③健康・美容、④仕事、⑤お金、⑥と友達、⑦家族・大切な人、⑧自己成長。10点満点で付けてみて、一番点数の低いものについて考えてみる。1点上げるには何をしたらいいのか。

 普段は意識していない「気持ち」に気付くことで、大切な考え方を発見する。一見、大切な考え方だと思えるような事柄が、本当の自分にとって大切なことなのか考えてみる。

 

〇恋愛6つのタイプ

①「ルダス型」:恋愛はゲーム。大切なのは楽しむこと。

②「プラグマ型」:世間体やつり合い。いい印象を受けないが誰しも持っているもの。

③「ストーゲイ型」:穏やかな友情的な恋愛で、長い時間をかけて知らず知らずのうちに・・・というのが典型的なパターン。

④「アカベ型」:相手の利益だけを考え相手のために自分自身を犠牲にすることもいとわない。

⑤「エロス型」:一目惚れが典型。

⑥「マニア型」:独占欲が強く、相手に固執し、感情が激しい。

 

〇記憶の再生法

・人間の記憶の再生方法には、当事者体験と傍観者体験がある。楽しい思い出は当事者体験で、ケンカしたこと、悲しかったことなどは傍観者体験で再生しよう。

 

〇仲直りのための5ステップ

①事実を認める 

 まずは事実確認。

②相手の怒りも認める

 冷静な口調で、ポイントをまとめて。

③怒りを悲しみに変える

 悲しい気持ちに注意を向ける。

④悲しみを愛情に変える

 悲しみの原因を「愛情」から探す。

⑤つながりを確認する

 「愛情」のもとにある「つながり」に目を向ける。

 平本さんが恋愛相談に乗られたら、いろんな内面が引き出されつつ、互いの愛情が深まるコーチングをされるのだろうなあというイメージが広がる内容でした。こうした、「相談テーマ×コーチング」で読むと、場面が想像できて、学びにリアリティが増してきます。

恋愛コーチング

恋愛コーチング

 

 f:id:mbabooks:20170210081030j:plain