『自分の才能の見つけ方』(本田健)
才能をどう見つけるか。「ワクワクすることをやったらいいよ」と言われてもそれが何なのか、いろんな角度から才能について切り込んで、どんな人でも才能が見つけられるように工夫されて書かれています。才能の副作用、ダークサイド、ネガティブな感情を使って才能を見つける方法など、あまり聞いたことが内容も紹介されています。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇才能が見つけられないのは・・
「探していた場所が悪かった」ことと、「見つけ方が間違っていた」こと。単一の才能で勝負できる人は、人口の0.01%くらい。才能を潰す言葉は、①世間では通用しない、②経済的に成り立たない、③どうせ無理。
〇才能に対する7つの誤解
才能は「目に見えないもの」であると同時に「感じるもの」。モノを探す時に、どういうものかが分かっていないと探せない。まず、才能に対する誤解を解いておくことが必要。
①才能は、天才のみに与えられる
②才能は、職業である
③お金に換えられないものは才能ではない
④才能は遺伝する
⑤才能は飽きっぽい性格の人には見つからない
⑥才能は、若いうちしか開発できない
⑦才能は、ある日突然、天啓のように降ってくる
〇才能とは
・心でじわっと感じるものなので、普段から自由に感じる心を持っていないとはっきりわからない。
・心がワクワクするということは、そこにエネルギーの共振が起きている
・つい時間があったらやってしまうこと
・何も考えなくても自然にできること
・それを誇らしいと思えること
・考えなくても完璧なものができること
・人に喜ばれること、人の役に立つこと
・安心感を作りだせること、癒し効果があること
・人を感動させること、楽しませること
・人の神経を逆なですること(逆説的だが)
・才能とは、人生の目的
〇才能の原型
すべての原型には、その人が持つ素晴らしい才能と社会的に受け入れられにくいものが詰まっている。原型をどうつかいこなすかが、その人の人生を決める。
①ヒーロー、②ヒーラー・世話を焼く人、③起業家、④政治家、⑤戦士、⑥詐欺師、⑦縁の下の力持ち、⑧裁判官、⑨検事、⑩反逆者、⑪ギャンブラー、⑫放浪者、⑬穀潰・ひも・愛人、⑭みなし子、⑮王様、⑯女王、⑰発明家、⑱職人、⑲アーティスト、⑳コネクター、㉑商売人、㉒学者、㉓教師、㉔いじめっ子、㉕いじめられっ子、㉖マリア様、㉗引きこもり、㉘貢ぐ人、㉙迷い人、㉚革命家
〇すべての人が複数の原型を持っている
どんな人も1つだけでなく、何十もの原型を持っている。主要原型はせいぜい10くらい。いい悪いはない。原型をどう使いこなすか。どの原型を中心に据えるかで人生は違うものになる。キーワードは、「FOR ME」か「FOR YOU」か。
〇才能を生かす10個の仕事の形
①好きなことを「する」
②好きなことを「書く」
③好きなことを「人に話す」
④好きなことを「グッズにする」
⑤好きなことを「売る」
⑥好きなことを「広める」
⑦好きなことを「教える」
⑧好きなことを「組み合わせる」
⑨好きなことをやっている人を「プロデュースする」
⑩好きなことをやっている人に「サービスを提供する」
〇才能を人と分かち合う方法
■あなたのキャラクターはどれ?
・アーティスト、管理者、リーダー、クリエーター、ヒーロー、哲学者、開拓者、ヒーラー、エンターテイナー、教育者、サポーター、変革者・・
■どんな方法で分かち合うか?
・物をつくる、情報を提供する、元気づける、物を売る、問題解決をする、アイデアを出す、仲介する、サポートする、整理する、まとめる(調整する)、プロデュースする、教える・・
〇ネガティブな感情を使って才能を見つける
・才能はイライラしたときに見つかる
・才能は、しかられたことの周辺にある
・才能は、落ち込んだときに見つかる
・才能は、嫉妬が出たときに見つかる
・才能は、悲しくなったときに見つかる
・才能は、絶望したり、怖くなったときに見つかる
・才能は、頭が真っ白になったときに見つかる
〇才能を開花させるために必要な17のこと
①誘われたらとにかく行ってみる
②突き抜ける力を持つ
③おもしろいと思ったら飛び込む
④とにかく量をこなしてみる
⑤パーソナルコーチをお願いする
⑥頼まれごとは引き受ける
⑦夜寝る前に楽しいことを考える
⑧友人3人に「おもしろいことない?」とメールする
⑨自分を調子に乗らしてあげる
⑩失敗もいい思い出になると考える
⑪助けてもらい上手になる
⑫自分の未来に好奇心を持つ
⑬1日5分ワクワクすることをやる
⑭同じ匂いの仲間を探す
⑮幸せなメンターに弟子入りする
⑯自分の応援団を組織化する
⑰生まれてきた目的を考える
「才能かぁ・・、よくわからないや。ま、考えなくてもそんな困ってないし」。こんな感覚で過ごしていましたが、昨秋からコーチングを学び始めて、出会う方の価値観を探す中で「才能」にも気が向くようになりました。とはいえ、まだまだこの分野よく理解できておらず、勉強中です。少なくとも、苦痛じゃなく無理せずに続けていること、習慣化できていること、これは才能と言っていいかなと思います。そういう意味では、この読書ブログを書くことも才能かもしれません。