MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

不恰好経営(南場智子)

『不恰好経営』(南場智子)(◯)

 

 DeNA創業者の自叙伝です。
 マッキンゼーから独立され、事業を軌道に乗せるまでの苦労話が満載。
 とても素直に喜怒哀楽を出して書かれています。

 「女性経営者だから…」という観点ではなく、コンサルタントから経営者へという立場の違いが鮮明。これだけ優秀な方が、これまた優秀なメンバーと独立しても事業を軌道に乗せるのはホントに大変だということを感じました。

 (特に印象的だったこと)
コンサルタントから経営者になって、unlearning(学習消去)しないといけないことが多い。コンサルタントで身に付けた癖やスキルは事業リーダーとして邪魔になることが多い。
・提案する立場と決める立場は大きく異なる。決定のプロセスを皆とシェアして迷いを見せることは、チームの突破力を極端に弱める。
・不完全な情報に基づく迅速な意思決定が、完全な情報に基づくゆったりした意思決定に数段勝る。

 などなど…。

不格好経営―チームDeNAの挑戦
 

f:id:mbabooks:20140213132515j:plain