MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

商店街はなぜ滅びるのか(新雅史)

『商店街はなぜ滅びるのか』(新雅史)
仕事の関係で読みました。
商店街の形成とその後の崩落の背景が記載されています。
(これからどうすればいいのかという、解決の示唆がないのは残念)

戦後、離農者や戦地から帰った方の雇用の吸収として地域に小売業を育成する政策がとられ商店街が形成、デパートとの競争からも規制で守られ成長していたた。

その後、バブル崩壊後の郊外の遊休地に大型小売店が進出したことや、酒屋などが規制緩和の中でコンビニ化していったことで、商店街の分業化が成り立たなくなり、後継者問題とも相まって、商店街が崩壊していったという流れ。

で、どうすればという方向性の示唆がなかったのですが、後継者問題を考えると20年後に商店街という形が成り立っているのか、どういう形で残していけるのか、自分なりに考えていきたい思います。

今秋、中小企業診断士のボランティア活動として、他の診断士の方とともに、東北の商店街復興イベントに参加させていただく予定です。

f:id:mbabooks:20140213132520j:plain