『人を動かす』(D・カーネギー)(〇)(3回目)
名著中の名著である本書。初心に戻り読み返してみました。
心が大人になれるというか、穏やかになれるというか‥。
この本に出会って15年くらい経ちますが、人と話をするときの心構えに確実に影響を受けています。グロービスの経営道場での課題図書になっているのも頷けます。
著者の言葉だけではなく、随所に出てくる、多くの方の言葉の引用がとても心に残って秀逸です。まだ、読んだことがない方には是非お勧めです。
(本書で印象に残ったところ‥ありすぎるので一部のみ抜粋)
人を動かす三原則より、「人の立場に身を置く」。
〇人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてあげること。
〇人間の行動は心の中の欲求から生まれる。だから、人を動かす最善の方法は、まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、一人の支持者を得ることにも失敗する。
〇(自動車王ヘンリー・フォード)「成功に秘訣があるとすれば、それは、他人の多立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることのできる能力である」
〇自己主張は人間の重要な欲求の一つである
〇何か素晴らしいアイデアが浮かんだ場合、そのアイデアを相手に思いつかせるように仕向け、それを自由に料理させてみてはどうか。相手はそれを自分のものと思い込み、二皿分も平らげるだろう。
人の立場に身を置く発想としては、仕事の場で20代の頃から心掛けていることがあります。
「常に一つ上の立場から考えるクセをつける。二つ上の立場から考えられるように努力する」ということです。
上司は何を考えているのだろう?上司の上司は何を考えているのだろう?上司はその上司をどういう風に見ているのだろう?視座を変えてみることは、視野を広げてくれることと同時に、自分が上司の立場に立つためのシミュレーションにもなり、とても有効だと感じています。
- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
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