MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

消費者行動の知識(青木幸弘)

マーケティングの基本復習の第2弾、『消費者行動の知識』(青木幸弘)。
 いかにも大学教授の教科書って感じで、難しい表現なので、挫折しそうになりながら、ようやく読み終えました。あ~疲れた。

 顧客価値の観点から考えると需要なのは購買ではなく、消費にまつわる「経験」の部分であり、消費プロセスが重要ということ書かれている。

(気になったところ)
〇消費プロセスの変容
 消費様式の変化により、新たな市場需要(製品)が生まれていくというくだり。
  「時間価値」の重要性に着目しているところに共感し、この枠組みを取り上げてみました。
 古い事例で説明しているが、これから先もきっと同じことが繰り返されるだろう…

1.環境要因の変化
 ①デモグラフィック要因
 ②ライフスタイル/社会的要因
 ③経済的要因
 ④技術的要因
    ↓
2.時間コスト(増加)
    ↓
3.消費プロセスの変容(促進)
 ①家事活動の外部化
 ②家事活動の売手依存
 ③一部家事活動の停止
 ④製品による家事活動の停止
    ↓
4.市場需要(創造)
 ①新たな代行サービス(外食、クリーニング、家事・育児代行など)
 ②時間的節約型機器(フードプロセッサー、食器洗浄機、電子レンジなど)
 ③時間節約型小売期間(24時間販売、通販、ネット、訪問販売など)
 ④半加工品・使い捨て製品(調理済み食品)
 ⑤省時間型余暇活動(短期旅行、ジム、アスレチック)

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