MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

JAL再生(引頭麻実)

『JAL再生』(引頭麻実)(◯)

 

 最近まとめて読んだ、JALシリーズ第3弾、『JAL再生』(引頭麻実)。
 とくに、印象に残ったのは、まず改革前の状況。

〈改革前の社内常識〉
ナショナル・フラッグ・キャリアはつぶれない
②メンテナス部品はすべて新品でなければならない
③コストの必要性を疑わない
④事業計画は自分たちがつくった計画ではない
⑤他部門は別会社
⑥顧客よりもマニュアル
⑦経営は経営、現場は現場

 稲盛さんが改革した点は、文字にすると本当に基本的なこと。
 しかし、この改革前の状況から、3万人以上の従業員の意識を変えるというのはスゴイ。まさに変革。
〈改革のポイント〉
①従業員の価値観(顧客視点)
②採算意識(計画への責任意識、部門別採算、経営数値の共有)

JAL再生―高収益企業への転換

JAL再生―高収益企業への転換

 

f:id:mbabooks:20140213132538j:plain