『社内を動かす力』(グロービス)
リーダーシップ開発と倫理・価値観の指定教科書。
プロジェクトは、リーダーが有能であることやプロジェクト自体が素晴らしいということだけでは、思うように実行できない。
人が人や組織を動かす時に何が大切なのか。何に注意しなければならないのか。
そんな観点がコンパクトに記載されています。
(本書のポイント)
〇人を動かす原動力は、ことを起こし、実行し、成果をあげるという強い思い
〇信頼の残高を増やす(小さい実績を積み上げる)、意味ある人脈づくり(自分を成長させてくれる人と付き合う)
〇利害関係を見極めて、健全な根回しをする(実行のタイミングとリソースの確保)
〇組織文化を理解する(価値観、考え方などを踏まえ、避けるべきことを押さえる)
〇主要関係者の力量を知る(適材適所。やる気だけでは進まない)
〇やること、やならいこと、判断基準の明確化(必要性・重要性・緊急性、どういう状態になったら成功・失敗と言えるか、いつまでに何をやるか、何をもって中間地点とするか)
〇縦の連携(上司を理解する、定期的に報告し理解を得る)
〇横の連携(誰の協力が絶対に必要か、誰となら仲間として協力できるか)
〇シンプルな言葉で語る、ストーリーで語る
〇見える化により継続する(見せたくないものほど見える化するように仕組化する)
〇自己成長のための7つの心構え
①その時のベストを尽くす
②ロールモデルを頭に描く
③メンターを持つ
④自らを振り返る時間を持つ
⑤身の回りにあることすべてから学ぶ姿勢を持つ
⑥学び方を学ぶ
⑦集団での成長を意識する
社内を動かすというのは、とても骨が折れる仕事だと思います。社内の慣習や人間関係といった時間をかけて作られたものが根底あるので、そうした流れとは異なることに取り組むとき、当然ながら抵抗に遭います。
精神的にとてもタフでなければ心が参ってしまいます。
そういう意味で、本書で書かれていた「人を動かすのは強い思い」というのは、最後に支えになる部分だと思います。
私としては、横の連携で協力できる仲間を増やすことに努力したいですね。
やはり、一人はキツイ。仲間がいないと//(^-^)\\