MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

112日間のママ(清水健)

『112日間のママ』(清水健)(〇)

 とても感動した一冊。著者は、関西の人気テレビキャスター。29歳の若さで乳がんで亡くなった奥さんとの出会いから闘病生活が綴られています。

 出会いから結婚まで(第1章)、妊娠直後にがんが発覚(第2章)、闘病。竹島島への最後の旅行(第3章)、緊急入院。最後のお別れ(第4章)、番組への復帰(第5章)。

 夕方の報道番組『かんさい情報ネットten.』のメインキャスターを務めながら、毎日病院へお見舞いし、全国の病院やあらゆる治療に関する情報を集める毎日。精神的にも追い込まれていく中、奥さんの気を遣わせない自然体の姿がとても印象的に描写されています。

 ご家族や番組を支える方々のサポートも得て、全力で奥さんと向き合う姿に心を打たれます。最愛の人、ご家族のこと、、、当たり前のように自分の周りにいる方々の存在をあらためて考え、当たり前の毎日に感謝の気持ちを持つ、そんな気持ちになるお薦めの一冊です。ぜひ多くの方に読んでもらいたい思いました。

112日間のママ

112日間のママ

 

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