MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

R3コミュニケーション(恩地直人他)

マーケⅠの推薦図書『R3コミュニケーション』(恩地直人+ADK R3プロジェクト)。コトラーの『マーケティング3.0』と同様に、売り手・買い手以外の第3者の役割に着目して書かれている。 (本書のポイント) 売り手・買い手・支援者の三角関係を意識したコミ…

ビジネス数字力を鍛える(グロービス)

先週、ビジネス定量分析の推薦図書『ビジネス数字力を鍛える』(グロービス)を読みました。 事例(物語)→解説というパターンは、初級者の私にもとっつきやすい。これでこれまで読んだ書籍とあわせて、ようやくビジネス定量分析における考え方が理解できつ…

勉強法の科学(市川伸一)

人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。 先週読んだ『勉強法の科学』(市川伸一)。 心理学者が勉強の仕方を書いた書籍。人材マネジメントで学んだ「メタ認知」を高める(→自分の思考方法を考える)意味で役立つかなと思い読んでみました。 (本書からの学び…

あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー)

人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。 『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー)。 人材マネジメントの講義の中で推奨された山田ズーニーさん。文書の書き方に関する本が本命だったのですが、先にこちらが届いたので読んでみました。 現在、も…

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか(リチャード・S・テドロー)

『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか』(リチャード・S・テドロー)(◯) アカウンティングの尾関講師お薦め本。 事例をもとに、リーダの「否認」という行動に焦点を当てた良書。リーダーを目指す方、すでにリーダーとして成功している方にお薦めで…

社長になる人のためのマネジメント会計の本(岩田康成)

タイトルに惹かれて読んでみた、『社長になる人のためのマネジメント会計の本』(岩田康成)。 管理会計入門編という感じ。金融機関なら1年目で読んだほうが良い内容です。社内研修の場面を模して台本仕立てとなっているので、普通の入門書よりとっつきやす…

論語と算盤(渋沢栄一)

今月、担当部署の勉強会で使用する『論語と算盤』(渋沢栄一)を読みました。 最近、論語を教育に取り入れている企業が増えています。管理職だけじゃなくて、新入社員も対象にして、道徳教育や人間としての考え方を学ばせるきっかけにしているようです。 本…

コンサルタントの解答力(野口吉昭)

先週読んだ『コンサルタントの解答力』(野口吉昭) コンサルタントとして、単に質問に答えるということではなく、①相手の期待値を読み、②本質を浮き彫りにし、③ロジックとパッションで人を動かす解答について書かれている。 (本書で気づいたこと、確認した…

仕事で数字を使うってこういうことです。(深沢真太郎)

『仕事で数字を使うってこういうことです。』(深沢真太郎)(◯) ビジネス定量分析の溜田講師お薦め本。 小林さんに紹介していただいた、溜田講師推薦を読んでみました。 10月からのビジネス定量分析に備え、統計知識のない私が基礎の基礎から学ぶには何を…

情熱・熱意・執念の経営(永守重信)

『情熱・熱意・執念の経営』(永守重信)。 先週読んだ日本電産社長の永守さんの著書です。 タイトルのとおり、永守さんの経営への熱い思いが詰め込まれている。 予想通り、強烈な信念に基づいた内容です。 (印象に残った箇所) 〇社運を賭けた決断は月曜日…

統計学が最強の学問である(西内啓)

『統計学が最強の学問である』(西内啓) 10月からビジネス定量分析を受講するため、知識がない統計学の本を読んでおこうと思い読んでみました。 わかったことは、この分野、自分にまるで知識がないということ。 ちょっとマズイ…。 で、もっと基本書に戻って…

日経ビジネスと東洋経済

今週の経済誌は、2誌が女性をテーマにしてますね。偶然? とりあえず、両方買ってみました。 日経ビジネスは管理職、東洋経済はワーキングマザーについてです。 人材マネジメントの観点から、考えさせられることが多い。

伝え方が9割(佐々木圭一)

『伝え方が9割』(佐々木圭一)。 売れているので、気になって読みました。 コピーライターらしく、短い言葉でも言葉の順序や少し工夫するだけで、伝わり方が全然違うという内容。でも、スキルではなく、後掲する詩に出会ったことが最大の得たものです。 (…

イノベーションの創発論(佐藤剛)

人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。 佐藤先生の著書『イノベーションの創発論』。 先生が実際に携わられた、セイコーエプソンの機器デザインセンターの人事改革(評価方法、意識改革など)が詳細に書かれています。 営業と違って、デザイン部門という評価…

奇跡の人材育成法(永守重信)

先週読んでいた『奇跡の人材育成法』(永守重信)。 1983年、日本電産の創業10年目に書かれた書籍です。 ちょっと真似できない、永守さんの個性あふれる人材育成方法が紹介されています。基本は、叱って、奮い立たせて本気モードに持っていくという考え方。 …

雑談力が上がる話し方(齋藤孝)

週末に読んだ 『雑談力が上がる話し方』(齋藤孝)。 仕事でもグロービスでも議論、議論と議論を重ねていますが、これはこれで好きですが)、たまには、結論を求めない軽い話も必要だなと思いました。 いろいろ雑談の鍛え方が紹介されていましたが、「1ネタ…

リーダーシップは部下で育つ(浅野淳)

先日、会社の自主勉強会で使った『リーダーシップは部下で育つ~最新フォローワーシップ入門~』(浅野淳)。 リーダーシップに関する書籍はたくさんありますが、この本は、フォロワーシップに着目し、部下が上司をフォローしチームに貢献するにはどういうス…

人材の複雑方程式(守島基博)

人材マネジメント佐藤講師お薦め本。 『人材の複雑方程式』(守島基博)。 守島先生は、一橋大の教授で一度講義を聴講したことがあります。 ズバズバと企業経営を人事の面から切っていくので分かりよい本だなという印象です。 考えさせられる箇所、印象に残…

経営戦略全史(三谷宏治)

コンサルの先生に勧められて、『経営戦略全史』(三谷宏治)を読みました。長らくかかりましたが、ちょこちょこと読みつないでようやく終わりました。 タイトルどおり、経営戦略の歴史が時系列に解説されている。 この1冊で大所の戦略は網羅されているので…

企業結合会計の知識(関根愛子)

アカウンティングの課題が予想以上に難航。 打開すべく、合併会計の基礎知識を得るために、『企業結合会計の知識』(関根愛子)を緊急購読。 とりあえず、必要な個所だけ、かいつまんで読みましたが、まだすっきりしないなぁ。果たして、木曜日までにどこま…

経営センスの論理(楠木健)

先週読んでいた『経営センスの論理』(楠木健)。 『ストーリーとしての競争戦略』(→これはお薦め本!)の著者として有名な方ですね。 この本も一般評価が高いので読んでみたのですが、現在の自分のレベル(すでに、本書でいうセンスに気づいているかどうか…

会社のものさし(本合暁詩)

『会社のものさし』(本合暁詩)(◯) アカウンティングの参考図書として、グロービスの受講生友が紹介されていたので、読んでみました。 次のような特徴があり、アカウンティング、ファイナンスの基礎的な理解が深まる良書でした! ・分析指標が実際の経営…

商店街はなぜ滅びるのか(新雅史)

『商店街はなぜ滅びるのか』(新雅史) 仕事の関係で読みました。 商店街の形成とその後の崩落の背景が記載されています。 (これからどうすればいいのかという、解決の示唆がないのは残念) 戦後、離農者や戦地から帰った方の雇用の吸収として地域に小売業…

不恰好経営(南場智子)

『不恰好経営』(南場智子)(◯) DeNA創業者の自叙伝です。 マッキンゼーから独立され、事業を軌道に乗せるまでの苦労話が満載。 とても素直に喜怒哀楽を出して書かれています。 「女性経営者だから…」という観点ではなく、コンサルタントから経営者へ…

実学(稲盛和夫)

『実学』(稲盛和夫)(◯) アカウンティングⅠの尾関講師お薦め本。 久しぶりに読み返しました 会計は経営のためにある。会計ルールはルール、実際の経営実態を表していないと意味がない、不正やあいまいさを排除すべしという経営者の視点から見た会計の使い…

LEAN IN(シェエリル・サンドバーグ)

『LEAN IN』(シェエリル・サンドバーグ)(◯) フェイスブックCOOの方が書かれた書籍で、受講生友がFBで紹介されていましたので、読んでみました。 単に、出産や子育ての時期だけの話ではない。女性が仕事でリーダーを目指すには、就職するずっと前から、先…

コンサルタントの習慣術(野口吉昭)

本書にはいろんな習慣が書かれていますが、 私も実践しているのが、「自分の生活に1日1時間ルールを課す」 本書では、事例として、3Mは1日1時間、グーグルは1日1時間半、既存業務以外に時間を使うルールを課し、新し商品を生み出していることが挙げら…

マッキンゼー入社1年目問題解決の教科書(大嶋祥誉)

『マッキンゼー入社1年目問題解決の教科書』(大嶋祥誉) 入社1年目と侮ることなかれ。 クリシンの授業や、コンサルの先生から良く指摘される点が満載。特に、実務で使えてこそ意味があるという観点は、ビジネスに直結。 クリシンを受けただけにピンとくる…

変わる力(鈴木敏文)

『変わる力』(鈴木敏文)。 セブン研究の続きです。鈴木会長のアイデアってどこから生まれてくるのか…と考えつつ読んでみました。 本書に「情報の中に身を置く」という節があります。 「特別なアイデア発想法や情報収集があるのか」とよく尋ねられるが、そ…

セブンイレブン 終わりなき革新(田中陽)

『セブンイレブン 終わりなき革新』(田中陽)(◯) セブン好きな私。 何か最近スゴイ勢いで美味しいものが多い。 なんでか?ということで、セブン研究。 本書では、PBなど商品開発の苦労話(おいしさの話がたくさんあります)、ドミナント戦略と配送ルート…