MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

心は変えられる(原英次郎)

『心は変えられる』(原英次郎)(◯)

 

週末に読んだ、『心は変えられる』(原英次郎)。
 JAL復活の心の支えとなった、JALフィロソフィーを解説した一冊。倒産したことを機に社員の意識が180℃変わる様子が社員のインタビューを通じて生々しく描かれている。

 フィロソフィーが浸透したのは、稲盛さんのカリスマ性ももちろんあると思うが、やはり社員が倒産という衝撃を受けたことが大きいと思う。
 フィロソフィーに書かれている40項目は、どれも言葉にすると当たり前と思ってしまうことだが、社員が動機づけられて、ベクトルが合い、当たり前のことが徹底されると、「会社ってこんなに変わるんだ」ということが実感させられました。
 (フィロソフィー第3章「心をひとつにする」には、「ベクトルを合わせる」という項目があります)

 手作りのフィロソフィー教育の徹底ぶりにも感動。よく、ここまでできるなぁと。
 ①リーダー勉強会(役員・幹部):毎月実施。
 ②リーダー教育(リーダー・管理職):延べ3000人以上受講
 ③フィロソフィー教育(全員):3カ月に1回、全グループ社員(32000人)が受講

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