『仕事の思想』(田坂広志)
先日読んだ、『仕事の報酬は何か』(田坂広志)よりも広い観点から、「なぜ仕事をするのか」、事例を交えながら、その動機について書かれています。
目次の切り口が分かりやすく、着眼点を学ぶのに適した一冊でした。
(本書の目次より)
①思想:現実に流されないための錨
②成長:決して失われることのない報酬
③目標:成長していくための最高の方法
④顧客:こころの姿勢を映し出す鏡
⑤共感:相手の真実を感じ取る力量
⑥格闘:人間力を磨くための唯一の道
⑦地位:部下の人生に責任を持つ覚悟
⑧友人:頂上での再会を約束した人々
⑨仲間:仕事が残すもう一つの作品
⑩未来:後生を待ちて今日の務めを果たすとき
(本書で印象に残ったところ)
『仕事の報酬は何か』(田坂広志)で学んだ内容につながる、⑦地位より抜粋します。
〇「部下の人生」に責任を持つということは、「部下の成長」に責任を持つこと
部下の成長を支えるためにマネジャーに求められることは、究極的には、自分自身が成長すること。成長し続けること。
部下の成長を支えることを通じて、自分自身が大きく成長していける。他人の人生に責任を持つものが最も成長できる。
この「理」を深く理解するとき、マネジャーという地位が金銭的報酬だけでは測れない、目に見えた報酬を伴う恵まれた地位であることを知る。
「部下の成長」に責任を持つということは、ヒシヒシと感じます。そのことと自分の成長も確かにつながっていると感じます。
この「部下の成長」と「自分の成長」が両輪となってうまく回っていくこと。これが、マネジャーとしての私が望んでいることだなと改めて感じました。