『人を動かす』(D・カーネギー)(〇)(5回目)
言わずと知れた良書中の良書。経営道場の授業で再度読む機会に恵まれました。
今回は37の原則について、実践・納得感の両面から自己診断したうえで授業に臨みました。相対的に実践できていない項目の中でも、特に「自分のあやまちを話す」という項目だけは全くできていないことに気付きました。気しくも最近読んだ、藤原和博さん(教育者)も著書のなかで、「弱みをさらけ出す」ということがコミュニケーション上のカギだという話をされていました。
完璧を目指したい気持ちは持ちつつも、あやまちも話せるコミュニケーション力も兼ね備えること。失敗を恐れる完璧主義な人間になってしまわないためにも、大切な観点だと思いました。
(相対的に実践できていない感じた項目‥本書より)
〇盗人にも五分の理を認める(人を動かす原則)
批判も非難もしない。苦情も言わない。
→人間は喩え自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらない。
〇笑顔を忘れない(人に好かれる原則)
われわれを見ると犬は喜んで夢中になる。自然、われわれも犬が可愛くなる。犬が可愛がられるゆえんである。
〇名前を覚える(人に好かれる原則)
人間は他人の名前などいっこうに気にとめないが、自分の名前になると大いに関心をもつもの。
〇心からほめる(人に好かれる原則)
常に相手に重要感を持たせること。人はだれでも他人よりも何らかの点で優れていると思っている。だから、相手の心を確実に手に入れる方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物であることを率直に認める。そのことを上手く相手に悟らせること。
〇イエスと答えられる問題を選ぶ(人を説得する原則)
人と話をするとき、意見の異なる問題をはじめに取り上げてはならない。意見が一致している問題から始め、それを絶えず協調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かっているのだということを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調する。
〇演出を考える(人を説得する原則)
〇対抗意識を刺激する(人を説得する原則)
成功者はみなゲーム好き。自己表現の機会が与えられているから。存分に腕を振るって相手に打ち勝つ機会、これがいろいろな競争や競技を成功させる。優位を占めたい欲求、重要感を得たい願望、これを刺激する。
〇まずほめる(人を変える原則)
まず相手をほめておくのは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている。もちろん、あとでガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。
〇自分のあやまちを話す(人を変える原則)
人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずに済むもの。
自己診断では、以上の項目が特に実践できていないと感じました。これらの項目は常に念頭に置きながら、徐々にできるように意識していきたいと思います。