MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

ハンバーガーの教訓(原田泳幸)

『ハンバーガーの教訓』(原田泳幸)(◯) 「どうしたらこんな経営者になれるんだろう…」。この素朴な疑問を少しでも解消したいと思いながら週末に読んでみました。 (印象的なところ…バックボーンは何?) 〇基礎の基礎から着手 原田さんは、高校時代に吹奏…

マーケティング思考法(数江良一)

『マーケティング思考法』(数江良一)。 日産自動車出身の実務家であり、事例を使ったマーケティング手法の解説が具体的でわかりやすい。基本書よりは、ややレベル高い実務書ですが、マーケティング・経営戦略基礎講座の復習にはぴったりでした。 (印象に…

経営者の条件(ドラッカー)

名著『経営者の条件』(ドラッカー)。約50年前の作品ですが、今も変わらない原理原則が書かれている。読むのは、今回で3回目。 1回目は、入社4年目。 「取引先の経営者はどういうことを考えているのか?」という視点で。 2回目は、約5年前。管理職直前で準…

リバース・イノベーション(ビジャイ・ゴビンダラジャン他)

『リバース・イノベーション』(ビジャイ・ゴビンダラジャン他)(◯) 先週まで読んでいた『リバース・イノベーション』。なんだこのタイトルは?と思って買ったのですが、内容が斬新で興味深く、久々にラインを引きながらしっかり読みました。 ①新興国進出…

ドラことば 心に響くドラえもん名言集(小学館ドラえもんルーム)

『ドラことば 心に響くドラえもん名言集』(小学館ドラえもんルーム)(◯) ある研修講師に紹介してもらった『ドラことば 心に響くドラえもん名言集』。 リーダーシップの研修の際に引用されていました。 受講者が難しい理屈より頭に入りやすいケースだった…

JAL再生(引頭麻実)

『JAL再生』(引頭麻実)(◯) 最近まとめて読んだ、JALシリーズ第3弾、『JAL再生』(引頭麻実)。 とくに、印象に残ったのは、まず改革前の状況。 〈改革前の社内常識〉 ①ナショナル・フラッグ・キャリアはつぶれない ②メンテナス部品はすべて新…

ゼロからの挑戦(稲盛和夫)

『ゼロからの挑戦』(稲盛和夫) 京セラ、JALフィロソフィーの背景にあるかつての経験がつづられている。 フィロソフィーに、私も意識している好きな項目があります。 〇人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 掛け算になっているのがミソ。「考え方」はマイナ…

心は変えられる(原英次郎)

『心は変えられる』(原英次郎)(◯) 週末に読んだ、『心は変えられる』(原英次郎)。 JAL復活の心の支えとなった、JALフィロソフィーを解説した一冊。倒産したことを機に社員の意識が180℃変わる様子が社員のインタビューを通じて生々しく描かれている。 …

組織変革のビジョン(金井壽宏)

先週読んでいた『組織変革のビジョン』(金井壽宏) 組織変革系の本は実務家のほうが読み物としては面白いけれど、教授の本はエッセンスを押さえる目的で読んでいます。 (ポイント) ・「自分が無能レベルに達した」ことを認識することから次への挑戦が始ま…

自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー インスティチュート他)

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 ロングセラーになっているようなので、読んでみました。 人間関係を改善するための思考方法に関する自己啓発本。 自分を正当化したいという気持ちが、周りの人を物のように扱ってしまっている状態を「箱」に入ってい…

思考の整理学(外山滋比古)

クリシンの羽野講師お薦め本。 『思考の整理学』(外山滋比古)。 1983年(最近はコピーができるようになってきたとの記載が…太古ですな)のものですが、確かに発想は今でも使えますね。 (気になったポイント) ・どんなことでも朝飯前にすればさっさと片付…

コーチング・リーダーシップ(伊藤守)

今週に入って読んでいた『コーチング・リーダーシップ』が終了。 分かるとできるは違うと実感するテーマの一つ、コーチング。 半年前に社内で9回シリーズの勉強会をやったことを機に意識が高まっています。 伊藤守さんの著書は3冊目。 そもそもコーチングと…

日本的「失敗」の本質(植田統)

失敗学については、失敗に共通してみられる点は何か、そもそも本当に失敗なのか、どうすればよかったか、失敗から何を学ぶか、ということをケースについて具体的に突き詰めてみないと腹落ちしない難しい分野ですね。 自分のレベルや理解力も試されます。研究…

戦略人事のビジョン(八木洋介、金井壽宏)

週末に『戦略人事のビジョン』(八木洋介、金井壽宏)を読みました。 日本GEで人事を担当していた八木さんがの人事担当者としての熱い思い(ポリシー)が伝わる。保守的な人事の壁に立ち向かい、どんなに上のポストに上がっても、まず自分が行動するという…

IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ(冨山和彦)

『IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ』(冨山和彦)(◯) 友人に紹介してもらった、『IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ』(元産業再生機構COOの冨山和彦さん)を読みました。金融機関の人間なら若いうちに一度は読んでほしい、何のために経営分析をやってい…

なぜ会社は変われないのか(柴田昌治)

『なぜ会社は変われないのか』(柴田昌治)を読みました。柴田さんの書籍は、『考え抜く社員を増やせ』、『なぜ社員はやる気をなくしているのか』に続く3冊目です。 この本も人間の思考パターンに着目。「責任のあいまいさ」を払拭することがカギですね。本…

挫折力(冨山和彦)

小谷さんに紹介してもらった『挫折力』(冨山和彦)を読みました。 産業再生機構COOをはじめ、ホントにいろいろ難局を経験されている方だからこそ内容に説得力があります。 この手の話の難しいところは、挫折を経験したほうが成長につながると言われても、そ…

売れない」を「売れる」に変えるマケ女(ジョ)の発想法(金森努他)

戦略マーケ基礎の金森先生の書籍『「売れない」を「売れる」に変えるマケ女(ジョ)の発想法』を読みました。 商品の中核価値をどうとらえるか、そこからどのようなポジショニングをとるかというのが、ストーリー仕立てでイメージしやすいです。 ところどこ…

わかりやすいマーケティング戦略(沼上幹)

復習がてら『わかりやすいマーケティング戦略』を読みました(2回目)。最近、宿題と読書で3時間/日程度費やすことが日課となっております… 〈書籍のおすすめポイント〉 初心者向けに書かれているため、平易な表現と事例による解説で、とにかくわかりやすい…

コトラーのマーケティング戦略がイチからわかる本(現代ビジネス兵法研究会)

昨日、『コトラーのマーケティング戦略がイチからわかる本』を読みました。3月に一度読んだのですが、復習の意味でもう一度読んでみました。 コトラー関係の書籍の中では、骨子が分かりやすくまとまっており、読みやすいです(その分事例は少ないですが…)…

戦略ケースの教科書(松田久一)

ずっと3分の2くらい読んで止まっていた『戦略ケースの教科書』を最後まで読みました。 内容は、52社の事例を各社4ページ程度でまとめたもの。戦略は、理論+事例で押さえていくのが分かりやすく、人にも説明しやすい。この書籍は、1社1社の事例を深く知る書…

自分のアタマで考えよう(ちきりん)

『自分のアタマで考えよう』(ちきりん)(◯)クリティカルシンキングの勉強会で友人に推薦いただいた、『自分のアタマで考えよう』を読みました。課題の捉え方を復習するのにピッタリ! 多面的に物事をみるには、データを見たときに、「自分の知っている事…

あのヒット商品はなぜ売れるのか?(金森努)

マーケ・戦略基礎の金森講師の監修された書籍『あのヒット商品はなぜ売れるのか?』を読みました。 51のヒット商品をマーケティングのフレームワークに載せて分析したもので、「あぁ、そういう考えが背景にあるのか」と商品戦略の面白さを発見! 〈戦略の視…

J・F・ケネディが最も尊敬する日本人、上杉鷹山(童門冬二)

リーダーシップを発揮して米沢藩を改革した、歴史上の名経営者である上杉鷹山を読みました。J・F・ケネディが最も尊敬する日本人として挙げたとか。 〈ポイント〉 ①信念を貫く強い志、②辛抱する忍耐力、③最前線で働く人(藩民)に希望(目標)を示す。 〈印…