MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

水平思考の世界(エドワード・デボノ)

『水平思考の世界』(エドワード・デボノ)(〇) 昭和44年に発売された本書。フィリップ・コトラーが自叙伝『マーケティングと共に』で、”刺激を受けた本”として、紹介されていたので、気になって読んでみました。 内容は、あることを突き詰めて考える「垂…

経営コンサルティング・ノウハウ マーケティング(小倉高宏)

『経営コンサルティング・ノウハウ マーケティング』(小倉高宏)(〇) 日本生産性本部のコンサルティング・ノウハウシリーズ(6冊)のうちの1冊。 コンサルティング機関からの出版ということもあり、コンサルタントの実務ではここまで突っ込んで分析する…

意思決定を引き寄せる6つのステップ プレゼンは資料作りで決まる!(天野暢子)

『意思決定を引き寄せる6つのステップ プレゼンは資料作りで決まる!』(天野暢子) ビジネスプレゼンテーションの受講にあたり、プレゼン資料作りの基本を学ぶために読んでみました。 プレゼン資料の作成手順が、実務家の観点から論理的に解説されており、…

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか(デビット・C・ロバートソン、ビル・ブリーン)

『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』(デビット・C・ロバートソン、ビル・ブリーン)(〇) マーケティングⅡで学んだ「顧客接点」を具体的な事例で復習するために読んでみました。LEGOブロックでお馴染みのレゴの①成長過程、②2003年に3億ドルの赤字に…

ラッセル 幸福論(訳者:安藤貞雄)<教養>

『ラッセル 幸福論』(訳者:安藤貞雄)<教養> 岩波文庫は苦手意識がありますが、この本は読みやすかったです。 ラッセル(1872~1970)が1930年に発表した作品で、著者曰く、「現在不幸な多くの人々も、周到な努力によれば幸福になり得るという信念に基づ…

リッツ・カールトン 至高のホスピタリティ(高野登)

『リッツ・カールトン 至高のホスピタリティ』(高野登) 今月の自主勉強会の課題図書です。著者は、ホテル業界に35年、うち20年をリッツ・カールトンで勤務され、日本支社長も務められた方です。 至高のホスピタリティというアウトプットに至る考え方や行動…

マーケティングと共に(フィリップ・コトラー)

『マーケティングと共に』(フィリップ・コトラー) マーケティングⅡの授業で講師から推薦いただいた、マーケティングの大家、フィリップ・コトラーさんの自伝です。内容は、日経新聞の「私の履歴書」に2013年12月に連載された記事に大幅加筆されたも…

モノづくりのこころ(常盤文克)

『モノづくりのこころ』(常盤文克)(〇) テクノロジー企業経営の参考図書です。著者は、大卒後、花王に入社。研究所長を経て、社長、会長を務められた、バリバリのモノづくりの現場の方。 製造業で働く方の気持ちをに近づきたいと思い受講を決めた、テク…

宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み(日本経済新聞社)

『宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み』(日本経済新聞社)(〇) 日経新聞の私の履歴書をまとめた一冊です。法隆寺、薬師寺などの国法の大改修を何度も手掛けてきた著者。宮大工の世界で祖父・父から伝承される技術が書面ではなく、口伝でなされている事…

なぜ20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか(勝見明)

『なぜ20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか』(勝見明) マーケティングⅡの授業でキーワードとなった「顧客接点」。実務でマーケティングに携わる機会がないため、できるだけ具体的なイメージが湧くような書籍を探していたところ、目に留まった本です…

人生8勝7敗最後に勝てばよい(尾車浩一)

『人生8勝7敗最後に勝てばよい』(尾車浩一) 尾車親方(元大関の琴風)の何度も怪我に泣かされながら大関に昇進した相撲人生と親方になってから負った大怪我から復活されたストーリーです。 親方になってから、風呂場で転倒したことが原因で、頸髄捻挫に…

マネジメント(上)(P.F.ドラッカー)

『マネジメント(上)』(P.F.ドラッカー)(〇)<3回目> 久しぶりに読み返しました。読み応え十分。このあと、(中)(下)の2冊があると思うと、なんて濃い内容なんだと思います。私の中で、本書は、ドラッカー作品の中で、『経営者の条件』、『現代の…

100年予測(ジョージ・フリードマン)

『100年予測』(ジョージ・フリードマン)(〇) 紀伊国屋の推薦図書に置いてあったのを何気なく買ったのですが、これが実に面白く、他の本は一時休止して一気に読みました。 地政学(地理的位置関係を重視した考え方)をベースにした予測で、過去からの流れ…

ビジネスマンのための「発見力」養成講座(小宮一慶)

『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(小宮一慶) 先月の自主勉強会の課題図書。問題発見プロセスの入門書的なレベル感の書籍でした(内容は深くない)。 本書に書かれている、「関心→疑問→仮説→検証」、「関心の幅を広げる」‥ 言葉にすれば理解でき…

カップヌードルをぶっつぶせ!(安藤宏基)

『カップヌードルをぶっつぶせ!』(安藤宏基)(〇) 日清食品2代目社長の著書です。強烈な個性の父親を後継する2代目社長、カップヌードルに勝つ商品開発・マーケティング、の両面から書かれており、泥臭い内容でリアル感たっぷり。 安藤社長が開発され…

異業種競争戦略(内田和成)

『異業種競争戦略』(内田和成) 銀行VSコンビニ(セブン銀行)VS流通(イオン銀行)、CD販売VS音楽配信(iTunes)、資生堂VS花王(シャンプー)、マイクロソフト(office)VSグーグル(ビジネスソフト)‥ ボストンコンサル出身で早稲田大学ビジネス…

ドラッカー時代を超える言葉(上田惇生)

『ドラッカー時代を超える言葉』(上田惇生)(〇) ドラッカーの著書約30冊の中から160の言葉を抜粋して解説した、辞書的に使える書籍です。ドラッカーの書籍は1冊読むと線だらけになってしまうので、厳選された言葉を集めると、やっぱり線だらけ‥。 …

人を動かす(D・カーネギー)(〇)

『人を動かす』(D・カーネギー)(〇)(3回目) 名著中の名著である本書。初心に戻り読み返してみました。 心が大人になれるというか、穏やかになれるというか‥。 この本に出会って15年くらい経ちますが、人と話をするときの心構えに確実に影響を受け…

なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー)

『なぜ人と組織は変われないのか』(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー)(〇) LEV(リーダーシップ開発と倫理感)の授業で講師から推薦があった書籍です。 全6回の講義の中で最も印象に残ったキーワード、「裏の目標」。 変革の必要性は分…

シンプルな戦略(山梨広一)

『シンプルな戦略』(山梨広一)(〇) マーケティングⅡで、経営戦略を考える入門書として、講師から推薦があった書籍です。タイトルどおりシンプルで分かりやすい内容でした(しかも、大事なところが押さえられており、実践的です)。 ということで、今回は…

帝王学 「貞観政要」の読み方(山本七平)

『帝王学「貞観政要」の読み方』(山本七平)(〇) 平安時代からリーダー学の教科書として、北条、足利、徳川氏らに読み継がれた、『貞観政要』は、唐の基礎を確立し、24年間帝位にあった太宗について書かれた書物です。 「草業(創業)と守文(維持)とい…

アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉(解説:小倉広)

『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』(解説:小倉広)(〇) アドラー本は、これで3冊目(『嫌われる勇気』、『アドラー心理学入門』に続き)になりますが、本書が一番分かりやすいと感じました。 見開きで、右ページにアドラーの言…

駆け出しマネジャーの成長論(中原淳)

『駆け出しマネジャーの成長論』(中原淳) 担当者から管理職へ‥。新任マネジャー向けに、その役割と困難に直面した際の心の持ち方が書かれた書籍です。著者は人材育成に関する著書を多数執筆されている東大の准教授の方で、実務家ではなく学者の観点から書…

アドラー心理学入門(岸見一郎)

『アドラー心理学入門』(岸見一郎) 『嫌われる勇気』に続いて、アドラー心理学の理解を深めようと思って読みました。育児に重点を置いた内容ですが、アドラー心理学の基本を分かりやすく解説した本です。 (本書で印象に残ったところ‥本書より) 〇育児行…

嫌われる勇気(岸見一郎、古賀史健)

『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健)(〇) フロイト、ユングと並び、心理学の三大巨頭であるアルフレッド・アドラーの思想が哲人と青年の対話方式で描かれています。アドラーの書籍を読んだのは本書が初めてだったので、青年がアドラーの考え方に疑問を…

職業としての政治(マックス・ヴェーバー)

『職業としての政治』(マックス・ヴェーバー)<教養> 1919年、ミュンヘンのある学生団体向けの公開講演をまとめた作品。出口治明さんの『ビジネスに効く最強の読書』で紹介されていたので、読んでみました。100ページちょっとですが、読みごたええ…

史上最大の決断(野中郁次郎、萩野進介)

『史上最大の決断』(野中郁次郎、萩野進介) 上司から推奨されたので読んでみました。 ノルマンディー上陸作戦の史実を中心に、アイゼンハワーなどの指揮官の実践知のリーダーシップ論と戦略論が書かれているリーダーシップ本です。 (本書で印象に残ったと…

経営の行動指針(土光敏夫)

『経営の行動指針』(土光敏夫)(〇) IHIの元社長で昭和63年に他界された土光さんの経営語録100で、昭和45年に出版された書籍です。語録のほとんどは、人に関するもので、時代は変われど、変わらない経営の本質を感じることができました。 (印象に…

ダボス会議に見る世界のトップリーダーの話術(田坂広志)

『ダボス会議に見る世界のトップリーダーの話術』(田坂広志) 本書は、ダボス会議における世界のトップリーダー15人の話術を紹介した本です。 そもそもダボス会議とは? ダボス会議は、世界経済フォーラムが毎年1月にスイスのダボスで開催する年次総会で、…

学問のすゝめ(福沢諭吉)<教養>

『学問のすゝめ』(福沢諭吉)(〇)(2回目) 明治5~9年に執筆され17編から構成されています。当時の人口3500万人に対して70万冊(短編ごとでは340万冊)販売されたという驚異的ベストセラー。 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり…