MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

君主論(マキアヴェッリ)<教養>

『君主論』(マキアヴェッリ)(〇) 先日読んだ出口治明さんの『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介されており、気になったので読んでみました。グロービスでは、変革のリーダーシップの参考図書にも指定されています。 内容は、フィエンツェ共和国で失…

マーケティングを学ぶ(石井淳蔵)

『マーケティングを学ぶ』(石井淳蔵)(〇) マーケティングⅡのDay1前に指定教科書である本書を一読しました。 「マーケティング・マネジメント」が一つのキーワードになっており、市場に向けてどのように戦略を練り、どう組織体制を構築するかという観点か…

ビジネスに効く最強の「読書」(出口治明)

『ビジネスに効く最強の「読書」』(出口治明) 無類の本好きで知られる、ライフネット生命の出口会長の教養が身に付くお勧め図書108冊が紹介されています。特に歴史から学ぶことを重視されている著者らしく、古典や歴史上の名著がずらっと並んでいます。 著…

カモメになったペンギン(ジョン・P・コッター他)

『カモメになったペンギン』(ジョン・P・コッター他)(〇) 先月の自主勉強会で使用した課題図書です。 組織変革に成功したペンギンの物語を通じて、変革に必要なリーダーシップを考えることができる、とても読みやすい一冊です。 物語は、氷山が溶けて始…

SWITCHインタビュー達人達 林修×岩瀬大輔(NHKほか)

『SWITCHインタビュー達人達 林修×岩瀬大輔』(NHKほか) 異なる分野で活躍する方が対談する「NHK Eテレ番組」が書籍化されたものです。 東大法学部出身ながら全く異なる分野で活躍されるお二人が、それぞれの仕事観や卒業後の歩みについて、互いに突っ込み…

LEAN IN(シェリル・サンドバーグ)(2回目)

『LEAN IN』(シェリル・サンドバーグ)(〇)(2回目) フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグさんの著書です。 ちょうど、1年前に読みましたが、最近この本の話題に触れることがあり、気になって読み直しました。 女性としてキャリアを築くに至るハ…

まんがでわかるドラッカーのリーダーシップ論(監修 藤屋伸二)

『まんがでわかるドラッカーのリーダーシップ論』(監修 藤屋伸二) 本書は、旅行会社を退社して故郷に帰り、「村おこし特命村長」に任命された主人公が悩みながらも周囲を巻き込みプロジェクトを成功に導くストーリー。 登場人物のセリフやコラムでドラッカ…

自由な心になれる般若心経エッセイ(加藤朝胤 監修)〈教養〉

『自由な心になれる般若心経エッセイ』(加藤朝胤 監修)〈教養〉 先週日曜日に般若心経の写経を体験し、二百六十余文字の漢字を一つひとつ丁寧に書きながら、心が落ち着くのを感じました。 その時には、般若心経にある言葉の意味はまったく分からず、「書い…

やってのける(ハイディ・グラント・ハルバーソン)

『やってのける』(ハイディ・グラント・ハルバーソン) 5月の自主勉強会の課題図書で使用しました。 本書は、米国心理学会でモチベーションと目標達成の分野の第一人者である著者が、目標達成の原則、最適な目標設定について記載したものです。 (本書のポ…

不完全なリーダーが意外と強い。(小林りん)

『不完全なリーダーが意外と強い。』(小林りん) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、小林りんさんの著書を読みました。 今年8月に開校する学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の…

ストーリーで学ぶ戦略思考入門(グロービス経営大学院)

『ストーリーで学ぶ戦略思考入門』(グロービス経営大学院 執筆:荒木博行)(〇) 大学院の多くの方から、経営戦略を学ぶための良書との話を聞き、気になっていた書籍です。 経営戦略って範囲が広く、コンパクトにエッセンスを伝えるというのが難しいなぁと…

ハーバードで学び、私が実践したビジネスプラン(岩瀬大輔)

『ハーバードで学び、私が実践したビジネスプラン』(岩瀬大輔) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、ライフネット生命保険の岩瀬社長の著書を読みました。 東大卒、司法試験合格、ボストンコンサルティンググル…

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲充)

『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』(出雲充) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、出雲さんの著書を読みました。 東大卒後、三菱東京UFJ銀行入行、1年で退社し、バイオベンチャー企業、(株…

ココロオドル仕事を見つける方法(仲曉子)

『ココロオドル仕事を見つける方法』(仲曉子) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される仲曉子さん(ウォンテッドリー(株)代表取締役CEO)の書籍を読みました。 京大卒、ゴールドマンサック証券入社、フェイスブック…

99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る(岩佐大輝)

『99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る』(岩佐大輝) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される岩佐さんの書籍を読んでみました。 岩佐さんは、同大学院の卒業生。ITコンサルティングを主業とされていましたが、…

面白法人カヤック会社案内(柳澤大輔)

『面白法人カヤック会社案内』(柳澤大輔) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される柳澤さんの著書を読んでみました。 何このタイトル?と思って読んでみたら、そのまま、会社案内(紹介)でした。カヤック(Web事業)…

仕事でいちばん大切な人を好きになる力(岩瀬大輔)

『仕事でいちばん大切な人を好きになる力』(岩瀬大輔) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される岩瀬大輔さんの書籍を読んでみました。 東大卒、ハーバード大学大学院を上位5%で卒業、30歳で出口治明さんと組んで…

早く正しく決める技術(出口治明)

『早く正しく決める技術』(出口治明) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、出口治明さん(ライフネット生命会長兼CEO)の著書を読んでみました。 (本書で印象に残ったところ) 〇判断の原則は、「どちらがベネ…

成功することを決めた(遠山正道)

『成功することを決めた』(遠山正道) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、遠山正道さんの書籍を読んでみました。 著者は、Soup Stock Tokyoを展開する(株)スマイルズの代表取締役社長を務めていらっしゃいま…

生きる哲学トヨタ生産方式(岩月伸郎)

『生きる哲学トヨタ生産方式』(岩月伸郎) オペレーション戦略Day5の復習として読んでみました。 著者は、大野耐一さんや張富士夫さんらの指導を受け、トヨタ自動車取締役、デンソー副社長などを歴任され、現在はデンソーの顧問に就任されています。 そんな…

諦める力(為末大)

『諦める力』(為末大)(〇) あすか会議(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇予定の為末さんの書籍を読みました。 ネガティブなイメージが色濃い「諦める」という言葉。 「諦める」の語源は、「明らめる」だそうです。自分の才能や能力…

GE世界基準の仕事術(安渕聖司)

『GE世界基準の仕事術』(安渕聖司) あすか会議(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、安渕聖司さんの書籍を読みました。 三菱商事入社、ハーバードビジネススクール(MBA)修了、リップルウッドの日本法人立ち上げ、UBS証券入社…

トヨタ生産方式の原点(大野耐一)

『トヨタ生産方式の原点』(大野耐一) オペレーション戦略Day5(トヨタ生産方式)の復習として読んでみました。 本書は、昭和57年に出版された『大野耐一の現場経営』と平成13年の同書新装版を再編集してまとめられたものです。 トヨタ生産方式の根っこにあ…

センスは知識からはじまる(水野学)

『センスは知識からはじまる』(水野学) グロービス経営大学院の学事行事である「あすか会議」に登壇予定のクリエイティブディレクター水野学さん(くまモンのデザイナーとして有名)の書籍を読みました。 センスって持って生まれたもの? いえいえ、センス…

三谷幸喜 創作を語る(三谷幸喜、松野大介)<教養>

『三谷幸喜 創作を語る』(三谷幸喜、松野大介)<教養> 毎月1冊の異分野開拓。投稿が遅れましたが、5月分はこれ。 「THE有頂天ホテル」まで、あまり意識することもなかったのですが、以降の代表作は映画館やDVDで見ています。 本書は、1998年…

知性を磨く(田坂広志)

『知性を磨く』(田坂広志) 田坂さんは、一旦、読み納め。 これまでの5冊と重複しないポイントを簡単にご紹介します。 本書は、答えのない問題を解決し続けるために、いかに「知性」を磨くのか、そして、これからの時代に求められる、スーパージェネラリス…

あと1%だけやってみよう(水戸岡鋭治)

『あと1%だけやってみよう』(水戸岡鋭治) グロービス経営大学院の学事行事である「あすか会議」に登壇される予定の水戸岡さんの書籍を読んでみました。 水戸岡さんは、クルーズトレイン「ななつ星in九州」をはじめ、九州新幹線など、JR九州の鉄道デザイ…

経営者が語るべき「言霊」とは何か(田坂広志)

『経営者が語るべき「言霊」とは何か』(田坂広志)(〇) お友達の社長から、「田坂さんの本ならこれ!」と紹介いただいた本です。 お薦めいただいたとおり、これまで読んだ田坂さんの書籍の中で最も経営者視座の書籍で、私のような中間管理職でも「そうそ…

なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか(田坂広志)

『なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか』(田坂広志) ”暗黙知”をキーワードにマネジメントで悩むポイントについて、12講に分けて解説されています。考え方の根底には、「知っていることを全て言葉にすることはできない」という点があり、逆に言えば、言…

なぜ働くのか(田坂広志)

『なぜ働くのか』(田坂広志) 『仕事の報酬とは何か』、『仕事の思想』につづき、田坂さんシリーズ3冊目。 本書は、仕事に対する「覚悟」と「思想」を身に付けるための考え方を、①死生観、②世界観、③歴史観を切り口として語られています。 (本書で印象に…