MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2020-11-28から1日間の記事一覧

ラッセル幸福論(著:ラッセル、訳:安藤貞雄)

『ラッセル幸福論』(著:ラッセル、訳:安藤貞雄) 世界三大幸福論のひとつ。「嫉み」に関する感情について調べていたところ、本書の存在に気づき、その部分を再々読しました。ラッセルの幸福論はとても読みやすく、三大幸福論の中で最初に読んでもいいかも…

世親(三枝充悳)

『世親』(三枝充悳)(◯) 世親(ヴァスパンドゥとも呼ばれる)は、大乗仏教の時代に「唯識」を説いた方です。「我は存在せず、煩悩と業などによって構成される法のみがある」とした『具舎論』。すべての事物は心が創り出した表象にすぎないと主張する唯識…

認識と超越(唯識)(服部正明、上山春平)

『認識と超越(唯識)』(服部正明、上山春平) 角川ソフィア文庫「仏教の思想」シリーズ第4巻。高野山大学のレポートのために読みました。「唯識」。唯、識あるのみ。ナーガールジュナが説いた「空」は何もないということですが、その後を受けてヴァスパン…