日本企業のコーポレートファイナンス(砂川伸幸他)
『日本企業のコーポレートファイナンス』(砂川伸幸・川北英隆・杉浦秀徳)(〇)
ファイナンス系の講義を本格的に受講していくにあたり、経営目線で実務がイメージできる書籍を読みたいと思い、背伸びをしてチャレンジしてみました。
事例が豊富で実践的な活用(ファイナンスを学ぶと実務でどう役立つのか)がイメージしやすい点、難解な数式はほとんどなく解説が分かりやすい点が特徴のとても良い本です。
しかし、実践的がゆえに難易度は高く、今の私の知識レベルでは、読んでいる途中に辛くなることも‥。
7~9月期のファイナンスⅠ終了時までには、本書の内容が理解できていることを当面のゴールイメージとして、今後の勉強方法を組み立ててみます。
(主な内容)
〇まず、一般的なファイナンス講座(資本コスト、最適負債比率、配当政策など)
→これは、他のファイナンス書と同様。基本は網羅されています。
〇特徴は事例
(本書は、2008年発行なので、事例は一昔前ですが、問題はありません)。
【章立てて詳しく紹介している事例】
・大阪ガス(資本コスト)
・松下電器(資本コスト)
・伊勢丹(有利子負債削減)
・キリンビール(負債利用)
・資生堂(配当政策)
・マブチモーター(配当政策) など
【章立てはされていないが、ある程度詳しく紹介されている事例】
・東京製鐵と大阪製鉄(M&A成功しなかった例)
・NTTドコモ(ペイアウトと金庫株) など
ファイナンスをきちんと勉強し始めて思うことは、ある程度、理論がイメージできるようになれば、あとは、事例を通じて実務での活用イメージを持ちながら知識を定着させていくことが習得の近道ではないかということ。
他の分野にも言えることですが、特に理論を紐解くことに苦労する分野だけに、「何のために学んでいるの?」というゴールイメージを持つことが、勉強を継続させる動機づけになることを改めて感じました。
5カ月後、私のファイナンスに対する意欲と知識状態はどうなっているのだろう‥‥?