『ゴールドビジョン』(久野和禎)
プロコーチである著者が認知科学をベースに作りあげたゴールドビジョン・メソッド。脳の上手な使い方を学び、「いいゴール」を設定すれば、一生懸命頑張らなくても自然に実現できるようになる。逆に言えば、「間違ったゴール設定」は、成長を妨げてしまう。そんなゴール設定の方法について、まとめられています。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇ゴールドビジョン
・ゴールドビジョンとは、「すでに実現された」と感じることが出来るような輝かしい魅力のこと。
・それを実現するためには、①未来を視る力、②自分を信じる力、③人を巻き込み動かす力が必要。
〇コンフォートゾーン
・コンフォートゾーンとは、その人がそこにいて快適に感じる空間や状態のこと。
・脳にとっての「快適」は、慣れ親しんだ空間のこと。脳が通勤の満員電車を「快適」と思い、そこをコンフォートゾーンにしてしまったら最後、「運転手付きのリムジン」の生活を手に入れるのはかなり難しくなる。
〇ゴール設定に必要な3つの軸
①すごい軸
・数を大きくする(目指す収入や資産の金額を1桁・2桁大きくすることで、現状の外にあるゴールとして設定する。
・長くする(寿命、現役期間)
・ゴールの抽象度を高める(今の会社の社長になる⇒業界を変えるような仕事をする)
・実現方法が分かるゴールは現実の中。実現方法が皆目見当のつかないようなゴールは現状の外の可能性が高い。
②やりたい軸
・現状の外にあるゴールを考えるのが難しい場合、まずは自分がやりたいことから。
③たくさん軸
・たくさんのゴールを設定する(最低100個)
・ゴールは多方面に。「バランスホイール」と呼ばれる図を用いると整理しやすい。職業、家族、健康、友人、趣味、お金、社会貢献、教養など、少なくとも8つくらいの項目は挙げる。
〇未来を視る力
・ゴールは必ず「現在形」で書く。「~なりたい」ではなく、「~である」「~している」が適切なゴールの記述方法。
・書き出しは、原則、「私は~」
・アファメーション(言葉で自分のゴールの世界を表現して、ゴールが実現されたことを自分の無意識に実感させる)は、ゴールの世界を現在形で書いたものに、「~嬉しい」「誇らしい」「幸せだ」などの感情を表す表現を付加して、自分がゴールを実現している時の臨場感を高める効果がある。
〇自分を信じる力
・自分を信じる力の2つの条件
①ゴールがあることが前提
②他人のモノサシは関係ない
・思考のクセを縛る3つのモノサシ
①お金のモノサシ(お金のせい)
②時間のモノサシ(時間のせい)
③他人のモノサシ(人と比べる)
・意識・無意識で自分に語りかける「セルフトーク」。セルフトークが良くなると、自分への自信が自然と高まってくる。そうなれば、ゴールは半分以上実現したようなもの。セルフトークを制するものは人生を制する。
■失敗した:「今日も失敗した」⇒「じゃぁ、どうしようか」
■難しい課題:「うまくいかない」⇒「大丈夫、私ならできる。どうしたらできるかな」
■欲しいけど値段が高い:「高すぎる」⇒「高いな。本当にこれが必要かな。必要ならどうしたら買えるかな」
■仕事が大変:「つらいなぁ」⇒「疲れたら「疲れた」とその内容を言う」(そうすると「休もう」などと対処法がわかる)
〇人を巻き込み動かす力
・人を巻き込み動かす7つの力
①出会う、②つなげる、③信頼される、④推薦される、⑤伝える、⑥植える(押し付けない)、⑦育てる
ビジョンて考え出すと難しいなと思います。考えてひねり出したものは、「本当?」という感じが否めず、自然に湧き出してくるもの、その先にあるものがしっくり感がある感じ。MBA取得までは気づかなかったことに、コーチングを始めてようやく気付いてきた私。何か、いろいろと模索しておりますが、行動しているうちに、出会いがあったり、閃いたり。これまでは、「走りながら考える」ことで進んできましたが、「走る⇒止まる⇒歩く」のサイクルで、「走って」みて感じたことを「止まって」考え、「歩き」ながら試してみる。ぼんやりしていたものが少しずつ形になってきている気がします。