『夢実現の習慣64』(原田隆史)
大阪市立松虫中学校の陸上競技部を7年間で13回の日本一に導いた、成功する技術と心構えについて64の視点からまとめた一冊。64とは、曼荼羅ワークと呼ばれる「オープンウィンドウ」(※)の切り口
(※)3×3の9マスの中心に目標を記入。残りの8マスに手段を記入。その8マスをそれぞれ放射線状に伸ばし、新たに3×3の9マスを8個作る。最初の8マスに記入した手段は新たに作った3×3のマスの中心に記入し、その周りの8マスにさらに手段を記入する目標達成をブレイクダウンする方法。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇最初の3×3=9マスの中心を取り巻く8マス
①心を高くする
②心を使う
③心を強くする
④心を整理する
⑤心をきれいにする
⑥心を元気にする
⑦心を広くする
⑧心を動かす
〇上記8マスを中心に据えた次の3×3=9マス(例:夢実現に向けた著者のクレド)
①心を高くする
1)仕事と思うな人生と思え
2)思いは叶う 志があれば花開く
3)ハンズオン指導 責任は我にあり
4)思いをもって前へ前へ(輪投げ理論)
5)今やらねばいつできる おれがやらねば誰がやる
6)私もあなたも経営者 人生経営者 家族経営者
7)仕事とは仕事の中に自分の強みを見出し、自他を物心両面にわたりプラスにするもの
8)エベレストの準備をすれば、富士山には簡単に登れる(エベレスト理論)
②心を使う
1)人生は成功するためにある
2)主体変容 気づいて変われ
3)問題は発生と同時に答えを背負っている
4)成功者は成功のシナリオを持っていた
5)成功は技術である
6)すべてはイメージである
7)真似から始めるイノベーション
8)偉人はみな考える(一日一回思考する)
③心を強くする
1)敵は誰ですか?私です
2)受身は極悪 弱気は厳禁
3)書いて書いて書きまくる
4)「〇」の習慣を増やし「×」の習慣を断つ
5)ネバー・ネバー・ネバー・ネバー・ネバー・ネバー!ギブアップ!
6)特例禁止で強くなる
7)成功に必要なことは、成功するまであきらめないこと
8)今できることの「継続」と「やりきり」が心を強くする
④心を整理する
1)不安を生み出すテルテル坊主 自信を生み出す準備力
2)繰り返すな、「失敗の五原則」
3)おかず理論は、優先順位と長所発揮
4)目標を書いて、反復連打で心をつくる
5)思いは枯れる、夢は腐る
6)一に改善、二に改善、三に改善、四に改善
7)己を知って危機管理、未来予測で自己分析
8)心・技・体・生活のバランスを取る
⑤心をきれいにする
1)人を動かすオーラとムード
2)心を磨く、本気のすさみ除去
3)心のコップを上に向ける
4)時を守る、場を清める、礼を正す
5)質の高さは細部に宿る(ブロークン・ウィンドウ理論①)
6)小さなすさみに気づいて除去する(ブロークン・ウィンドウ理論②)
7)「奉仕」「掃除」「エコ」活動が気づき力を高める
8)高みから自分を見る
⑥心を元気にする
1)正解を教えてほめる(くじ引き理論)
2)マザーテレサは無視しない
3)何はなくとも、まずストローク
4)人と育てる三性発揮(厳しさ、優しさ、楽しさ)
5)「遠慮」は厳禁、本気・真剣が人を育てる
6)人格否定は許さない
7)小成功を喜ぶ(4大セルフの向上)
8)目・耳・体で喜びを吸収する
⑦心を広くする
1)まず自らがメンターとなれ
2)最後にかばう「惻隠の情」
3)人間力とは、人を感動させる力
4)自利即利他
5)「ありがとう」と「おかげさまです」 感謝の言葉で心を広くする
6)聞いてあげる、持ってあげる、教えてあげる、助けてあげる
7)感謝は先取りすること
8)社会のために、他者のために
⑧心を動かす
1)タイミング・イズ・マネー 今が行動のとき
2)ちょっと変えたら大きく変わった
3)長所と短所は紙一重
4)一寸先は・・・光です
5)出る杭は打たれる、沈んだ杭は腐る、出過ぎた杭は磨かれる
6)スマイルで心を緩める
7)動きとリズムで勇気をつくる
8)自分を励ますセルフトーク
〇気になった理論
①輪投げ理論
⇒この商品が欲しい、絶対欲しい、欲しいと思っている人は、自然と前へ前へ出ていく。つまり、思いが先。「思い」がない者に、どんなに練習のスキルや最新のノウハウを与えてやらせたところで結果は出ない。
②エベレスト理論
⇒エベレストに登る準備をすれば、富士山には簡単に登れる。富士山に登ること目標の人とエベレスト制覇が目標の人とでは、準備も心構えも環境整備も、何もかもが最初から違ってくる。どこを目指すのか、決めた時点でその後の行動が決まる。
③おかず理論:好きな物から食べろ
⇒得意なこと、大事なことからやれ、人生先延ばしにするな。
④ブロークン・ウィンドウ(壊れた窓)理論
⇒小さなすさみを放っておくと、それが大きく広がり、街全体にすさみが蔓延して、街の人全体の心のコップが舌を向いてしまう。小さな一歩を大切にすること。
⑤くじ引き理論
⇒くじを当てさせるためには、くじ引きの答えを教えて、引いたことを確認して、手を挙げさせて、みんなの前で拍手して、よく選んだ、偉かった、パチパチとほめる。そこまで面倒みないと、当たりを引かせることはできない。労を惜しまずそこまでやってこそ、成功への道筋を引くことができる。
本書では以上の64の切り口が解説されています。一つひとつ、気になることが多く、「これも覚えておきたい」「これも書き留めたい」・・と惹きこまれますが、自分のオープンウィンドウを作成することが、まずやるべきことかなと思いました。現在取り組んでいるコーチングもこれからしばらく仕込みに入るので、私も取り組んでみようと思っています。