幸せを科学する パラダイムシフト(辻本加平)
『幸せを科学する パラダイムシフト』(辻本加平)
幸せシリーズ探求の一つとして読んで見ました。自分の良い所や嫌いな所を知り、自分に無関心な自分とお別れする。良い所はそのままに、嫌いな所は修正すればいい。ワークをたくさん取り入れながら、自分と向き合い、思考を幸せバージョンに書き換えていくための一冊です。コミュニティなどで、信頼おける仲間と取り組むと効果はより高いと思いますが、まずは書籍で流れをつかんでみようというときに、読んでみるといいと思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯思い込みが人生を決める
・毎日の選択と行動。これらは、各人が持っている人生観、価値観、信念、意識、先入観、規範などによって決められている(総称して「パラダイムシフト」)。選択、行動は習慣化して、定着する。
・15歳くらいまでに自分のパラダイムは概ね決まる。
・自分がそのように決めたとはほとんど気づいていない。
・それから数十年、一度出来上がったパラダイムはあまり変わらない。
◯自分のパラダイムに気づく
・自分に気づく方法
①過去の体験から
小さい時の今でも覚えている楽しかった思い出、悲しかった出来事等が現在の皆様に多くの影響を与えている。そこから、どのような早期決断をしたのかを考える。
②今の自分から
思考及び行動は習慣化されている。いつもの行動パターン、無意識でやっている行動を見て行くと心の奥底にある自分のパラダイムが見えてくる。
③他人からのフィードバックから
④所属する組織のパラダイムから
・自分のことが好き
私たちは自分自身のことを漠然と考えている。まさに曖昧模糊の上に生きている。考えない、決めない、動かないのも心地よいときもあるが、整理することを進める。
⇨どのような環境で育ち、そこから何を感じ、学んだか。
⇨今の自分についてどのように思っているか(パラダイムの発見)。
・人生の新しいスタート
⇨自分の良い所、好きな所を見つける
⇨直したい所、嫌いなところは何か?
⇨修正したら自分の人生はどうなるか?どうなりたいか?
◯間違った考え方を修正する
・「論理療法」(アルバート・エルス)の決して幸せに導かない3つの「非合理的な考え方」
①物事を上手にやり遂げ多くの人々から承認を得られなければ、私はダメな人間になってしまう。
⇨仕事がうまくいかない。私は絶対成功すべきなのにできない。
⇨このままでは私は価値のない哀れな人間になってしまう。ダメだ、ダメだ。
②周りの人々は私を親切に、そして公平に扱うべきである。でなければ彼らを許せない。
⇨主人(妻、友人、同僚等)は私に優しくすべきなのにしなかった。
⇨私を粗末に扱った人は許せない。私は可哀そう。
③私の生活はいつも安定していて、楽しくあるべきだ。そうでなければ世の中は酷い所だ。
⇨私の今の取り巻く環境は良くない。なんの希望も見出せない。私は不幸だ。
◯壊れにくい自分を作る
・考え方は強く信じ込まない限り健全。「〜ねばならない」「〜すべきだ」という思い込みを信じれば、人生順調にはいかなくなる。
(例1)「私の人生は楽しくあるべきだ」
(例2)「周りの人は私に優しくすべきである」
(例3)「会社は私をもっと評価すべきである」
(例4)「成功しないと私の人生は成り立たない、落伍者になる」
・「〜ねばならない」を卒業して「〜のほうが良い」という好みに変える。
(例1)「私の人生楽しいほうが良い」
(例2)「人は私に優しくしてほしい」
(例3)「会社でもっと評価されたい」
(例4)「失敗は人生の落伍者ではない、次がある」
◯「私は〜できないというパラダイムを潰す」
・「〜出来ない」理由と「〜しない」理由はちがいがある。
・「〜出来ない」とは
①できない原因は自分にあるのに、他に押し付けている。
②「〜出来ない」と思っているほうが安心する。自分を責めなくてもいい。
③言い訳がましい
④やる気が低い
⑤他律的に生きている
・「〜しない」とは
①原因は他ではなく自分にある
②自分が「〜しない」ことを選択している
③その気になればできる
④自律的だ
・私は「〜出来ない:と思っているといつまでたっても出来ない。本当の原因は自分にあるので、その気になれば多くのことができる。
自分に向き合うって、何かきっかけがないと、なかなかやらないですよね。
私の場合は、1年半ほど前にコーチングを学び、その後のコーチングの実践を通じていろいろな方の人生に関わることで、自己変革が進み、その流れで「自己分析」してみようというところから始まりました。「自分ノート」を作り、問いに対して、付箋で頭の中を見える化し、体系化していくということの繰り返し。自分が大切にしていることや、自分の思考・行動・感情の循環パターンを掴んでおくだけでも楽になります。人にもたくさん見てもらって意見をもらっています。そうして、だんだん、「自分に向き合う自分」にも慣れてきます。そうなるとますます自分への理解が深まるという良い流れが出来てきています。そういう地味な取り組みも幸せへつながっているのかなと思いました。