MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

ウイニング勝利の経営(ジャック・ウェルチ他)

 『ウイニング勝利の経営』(ジャック・ウェルチ、スージー・ウェルチ)(〇)(2回目)
 お馴染み、GEのCEOを20年務めたミスター経営者。

 1位・2位以外の事業は売却してしまう厳しい印象が強いですが、嫌なことにも逃げずに挑む姿は、やはり強いリーダー。
 この本は、20年間の経営で培った、生きた教えとして、とても学ぶことが多いです(あっという間に線だらけになります)。
...
(印象に残ったところ)
〇効果的なミッションステートメント
 「このビジネスでどうやって勝とうとしているのか」問いかけること

〇好業績をあげてもバリューに基づく行動をしないものは去ってもらう。

〇リーダーになる前は成功とは自分を成長させること。リーダーになった途端、成功とは他人を成長させることになる。

〇勝ち組チームを作る4つのEと1つのP
 ①Energy(ポジティブなエネルギー)
 ②Energize(周囲の人にエネルギーを吹き込む)
 ③Edge(決断を下す勇気)
 ④Execute(仕事を実行する能力)
 ⑤Passion(情熱)

〇ミドル70%を組織の中核として扱う

〇戦略とは、「あっそうか」を見つけ、大まかな方向性を決め、適切な人を配置して、しつこく、たゆまぬ改善をしていくこと

〇市場の定義:シェアが10%以上にならないように市場定義を見直すと成長機会が突然見えてくる。

〇シックスシグマ:平均ではなく、バラツキのこと。それを自社と顧客の間から取り除くこと。学者のように難しく考えない。「バラツキは悪だ」と理解すれば6割方はシックスシグマの専門家。残り4割は、バラツキを取り除く実践。
→事業運営の効率改善、生産性の向上、コスト削減にこれほど役立つものはない。

 あぁ、書ききれないほど、良いことが多く書かれている。また必ず読み直す!

ウィニング 勝利の経営

ウィニング 勝利の経営

 

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