『外資系コンサルのスライド作成術』〔作例集〕(山口周)
優れたスライドは、たった1枚で、「全体像がすっきり整理できる」「議論が盛り上がる」「論点が明確になる」・・・。
本書は、実際にビジネスで使用されたスライドが46枚。どういう場面でそのスライドが使用されたかという背景と、そのスライドのどこが優れているかという一言コメントが付された作品集です。
(要点‥本書より)
〇スライドの基本フォーマット
①メッセージ
②グラフ/チャートのタイトル
③グラフ/チャート
④脚注
⑤出所
⑥ページ番号
→とくに、②④⑤が抜けやすい
〇タテヨコのルール
ななめの関係は分かりにくい。直感で分かるのは、タテヨコ。
〇非冗長性のルール
1枚のスライドに同じ言葉が2回以上使われている場合、そのスライドには改善余地がある。
〇2次元のスライドに3次元を持ち込まない
判読性が悪くなる。
〇視覚ボリュームのルール
数値等のデータの大小、多寡をスライド上に表現されるチャートやグラフの長さや面の大きさと整合させる。
先週末、同じ題材(ケース)で作成したレポート(本文+添付資料)を持ち寄る勉強会に参加しました。
他の方が作成した、たくさんのレポートを比較しながら読んで感じたことは、添付資料の出来栄えは、読み手に、「読みたくなるかどうか」、「深く考えて整理されているか」という印象を植え付け、本文を読む前に、すでに第一戦の勝負が決してしまうほどに重要な役割を果たしているということです。
「視覚は他のレポートとの優劣を明確に印象付ける」。
内容に深みがあることが前提ですが、視覚を味方に付けるプレゼン資料を目指したくなる一冊でした。