伝わるプレゼンの法則100(吉藤智広、渋谷雄大)
『伝わるプレゼンの法則100』(吉藤智広、渋谷雄大)(◯)
①ストーリーを作る、②デザインする、③話すの3本立て。1項目につき見開き2ページでまとまっていて、文章量少なめ・ビジュアル多めでお手軽に読める一冊です。ポイントが掴みやすいので、すぐに実践で活用できます。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯相手の心を動かす
・プレゼンは、プレゼントと同じ。相手が喜ぶ顔を想像して考えるもの。
・理想のプレゼンは、次の3つ。
①話を聞くとワクワクする
②行動を起こしたくなる
③誰かに伝えたくなる
・プレゼンの目的を明確にする2つの質問
①「誰に?」
②「何と言ってもらいたい?」
・聞き手の課題
①日頃から不安・不満に思っていること
②解決したい悩みや問題
③満たしたい欲求
・聞き手にどんなアクションを期待するかを決めておく
◯ストーリー作り
・スライドとスライドの間に「接続詞(またはつなぎの言葉)」が自然に入るかどうかを意識する
・最後のスライドは「ご清聴ありがとうございました」にならないように注意。最後はビジョンやキーメッセージをまとめたスライドを用意して、聞き手にアクションを促す言葉で締めくくる。
・どんなプレゼンでもビジョンやキーメッセージ、期待するアクションの中から厳選の9枚を抜き出してシンプルにプレゼンができる状態を作る。
◯スライド作りの基本
・スライドに一言⇨コンテンツ配置⇨デザイン調整
・1スライド1メッセージ
・裏テーマを持つ
・「あしらい要素」(写真やイラストなどの情報パーツ)で統一感を出す。
・カラーは、「メインカラー」+グレーのグラデーションを3〜4色。
・スクリーンと印刷物は目的が異なるので、時間と手間がかかってもどちらもきちんと準備する。
・文字量は少なく。助詞のひらがなは1文字がベスト。
・タイトルの助詞は1〜2回り小さく。
◯プレゼン資料のテクニック
・英語併記。文字サイズは思い切って強弱をつける。
・箇所書きは、ブロックにして並べる。
・「〜と〜」は、「×」や「+」にする。
・数字は大きく、単位は小さく。
・行間はデフォルトよりも少し広めにする。
・タイトル部分などでスパイス的に1文字だけ色を変える。
・重要ワードの色付け⇨ブラシでペイントしたような下線、網掛けがおすすめ。下線や濃いピンクで目立つ色をつける、赤で囲むなどは見づらくなる。
・円グラフをおしゃれにするには、真ん中に図形機能で円を作ってドーナツ型のグラフにする。
・棒グラフは罫線を減らす。
・要素名が長い棒グラフは横置きにする。
・グラフは、「メインカラー+グレー」
・楕円形はスライドがダサくなるので使わない。バランスが難しいから。
・小さな四角形は超使える要素。タイトルの下に配置、タイトルの横に配置、スライドの四隅に配置。
・矢印はバリエーションを持っておきたい。
・写真加工は、「図形の結合」⇨「重なり抽出」で簡単にできる。
・写真は「背景の削除」機能で切り取ると一段レベルの高いスライドが作れる。
・画面遷移を「変形」にするだけで、地球を回転させたり製品を別視点から眺めたりという驚きの演出が簡単にできる。
◯説明する
・一文はに自覚。「〜ので」「〜たり」といった一文を引き延ばす言葉を省く。
・聞き手が欲しいのは、「機能」ではなく「利活用」
プレゼンは聞き手の納得感だけでなく、心が動くかどうか。すなわち、行動に結びつくかどうか。こここそが実質的な価値を生み出すところ。聞き手目線と頭ではわかっていても自分目線になりがちな資料作りや説明。ところどころ立ち止まったり、振り返ってみたりしながら、聞き手目線を体に染み込ませていく必要があるなと感じました。