『フランス人は10着しか服を持たない』(ジェニファー・L・スコット)
累計50万部を超えるベストセラー。女性向けに書かれていますが、男性でも十分活用できます。本書は、著者がパリに留学した際に共感したフランス人の生活スタイルについてまとめられています。いかに、自分らしく、優雅に豊かな人生を送るのか。著者がパリで学んだ生活の秘訣が紹介されています。食生活・住生活を見つめなおすきっかけになる一冊です。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇間食はシックじゃない
・毎日きちんと食事をして、スナック菓子など食べたくならないようにする。
・間食のしにくいインテリアにする。見た目の美しさが最優先。
・どうしても間食をしたいときは体に良い食べ物を選ぶ。
・健康的な食欲を促すために少しお腹を空かせる
〇食べる喜びを我慢しない
・食事をするときは、気を散らさずに味わって食べる
・「珍味のテクニック」(珍しいごちそうを食べるときをイメージ)を使って、どんなときも特別な食事のように味わっていただく
・いつも思わず食欲をそそられるような盛り付けを心がける
・食事を楽しむこと!食事の時間は人生の中で大きな割合を占める
〇面倒がらずに体を動かす
・毎日の買い物や家事をしながら、日常生活のなかで体を動かす
・自分の体の好きなところに目を向ける。
・自宅の界隈を徒歩や自転車で散策してみる
・怠け者はシックじゃない。
〇10着のワードローブで身軽になる
10着のワードローブは季節ごとに見直して、アイテムを入れ替える。10着には上着類(コート・ジャケット・ブレザーなど)、アクセサリー、靴、アンダーシャツは含まない。
・本当に気に入っている服だけを着よう。自分らしいと思える服を着よう。
・自分のスタイルを確立すれば、どんな服を買うべきか迷わなくなる
・自分をどんな人間として印象付けたいかを考えて、服を着る
・どんなスタイルのおしゃれをしたいのか、自分の心に耳を傾けよう。着た服が似合うか似合わないかは、自分の心の奥でちゃんとわかっているはず。
【整理のチェック項目】
①この服はまだ気に入っているか
②この服はちゃんと着ているか
③この服のサイズはまだぴったりで、ちゃんと似合っているか
④この服は今の自分らしいと言えるか
【1カ月後に著者が感じた効果】
①朝、クローゼットの扉を開けるたびに嬉しくなる
②買い物欲がおさまってきた
③落ち着いた気分でショッピングを楽しめるようになった
④服がくたびれてきたタイミングを見極められるようになった
〇いつもきちんとした装いで
・自分自身や周りの人たちのために、毎日きちんとした装いをしよう
・第一印象はとても重要だということを、くれぐれも忘れずに
・だらしない格好をしないように。古い服や似合わない服は処分する。
・もったいないからいい服を着ないで取っておくのはやめよう。思いったら早速着てみる。
・身だしなみを整えるのは必須のマナー
〇一番良い持ち物を普段使いにする
・一番良いものを、もったいないからと取っておくのはやめる。毎日一番良いものを使おう。
・家で一番良い部屋は特別な時や来客用にしないでどんどん使おう
・家を掃除してきれいに片づけ、良いものだけを取っておく
・何かを買うときは、予算内で一番良いものを買おう
〇教養を身につける
・知的な刺激のない生活をおくらないように。毎日頭を鍛えること。
・できるだけたくさん本を読むか、オーディオブックを聴こう
・自分の一番興味のある分野のアートに親しもう
・あまりなじみのない場所を訪れて異文化について学ぼう。
・何歳になっても新しいことを学んでみよう。思い切って興味のある講座に参加してみれば人生が変わる。
そういえば、着ていない服はいっぱいあるし、着ている服はだいたい決まっている。たくさんのものを持ちたがらずに、気に入ったいいものを選りすぐって、その中で心豊かに過ごそうという発想は確かにそうだなと思います。本書の発想は、自分の生活を見直してみたくなる、そんな魅力に溢れています。