『成功は服が決める』(西岡慎也)<2回目>
洋服とセルフイメージ、内面と外面、統合され一致感が出れば出るほど、自己肯定感が上がり、ありたい自分に近づき、進化し続ける。本書は、2万人以上をコーディネートされた、ファッションコンサルタントによる、セルフイメージを上げる男の服選びと着こなし術。本書全体の約半分が在り方について、そして中盤にカラー版でアイテム別解説。後半は着こなし術。約半分が在り方とファッションについて書かれているところに、著者の思いが現れており、単なるファッションの本ではない価値があると思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯最高の自分の姿をイメージする
・まずは、自分が周囲の人からどのようにみられたいのか、紙に書き出してみるところから始めてはどうか。
・「部下や後輩から慕われたい」「男女問わず、たくさんの人から親しみを持たれたい」「バリバリ仕事ができる人だと思われたい」
◯人の見た目の9割以上は服
・人は内面こそ大事。
・ただ内面を知る前に見る前に見るのが外観。外観が素敵な建物と、外観がいい加減な建物ではどちらに入りたくなるか?大切なのは内観だとしても、その前に外観で判断されることを知っておかなければならない。
・人は皆、無意識のうちに物事を外見で判断している。人の場合も同じ。内面がどれだけ優れていても、第一印象でその人の内面を伝えることはできない。外見は他者とあなたの内面をつなぐ大切な架け橋。
◯外見は、内面が押し出されたものが表れている
・人の印象は出会って3秒で決まる。
・impression=im(内側)+press(押し出す)
・ファッションは自分を着飾るものではなく、自分の内面を人に伝えるための、言葉と並ぶほど重要なコミュニケーションツール。
◯服はセルフイメージを上げるツール
・セルフイメージとは、あなたがあなた自身を勝手にこのような人間だと思い込んでいる「自己像」。場所や状況によって、簡単に上がったり、下がったりする不安定なもの。
・このセルフイメージに服が大きく影響している。気後れする、つまり場違いだと思ってしまうのは、あなたが選んで、あなたが着ている服が、勝手にセルフイメージを下げているから。
・セルフイメージを上げる服を着て、コンフォートゾーンの外にある「自分を引き上げてくれる場所」に行ってください。決して無理に背伸びをすることではない。自分のステージを一歩ずつ着実に上げていきましょう。
◯自分の好きな服と、相手に好印象を与える服は違う
・自分が好きだからという基準ではなく、そのファッションが相手からどうみられているかを考えることが大切。
・機能性を否定するわけではないが、機能性だけを重視するファッションは、相手のことを考えない利己的なイメージに見えてしまう。
・ファッションにもホスピタリティが必要。多くの方の心から、このことが抜け落ちてしまっているように見える。ファッションは相手のための要素が強い。
◯そもそもファッションとは
・個性、おしゃれ、感性、自由。どれも正解だが、ファッションとは、コミュニケーションである。相手が一緒にいて心地いいと感じられるファッション。機能性を優先したり、自分の好みを押し付けたりするファッションではなく、季節や場所、状況に合わせたファッション。そのようなコーディネートができる方は、女性からも男性からも、ビジネスでもプライベートでも好感が持たれる。
著者の西岡さんと出会って約1年。そのときに、本書を先に読んでいたので、著者と出会えたことが嬉しかったのですが、お話しし、実際に導入部分のコンサルをしていただいて、ホントこの本で書かれている通り、在り方を大切にされる方だなぁというのが伝わってきました。そしてその西岡さんからご紹介いただいたファッションコンサルタントの方に付いていただいて1年。確実に外面から内面を変えるという矢印が一つ自分の中にできました。その流れができると、内面→外面、外面→内面という循環ができ、自分の成長を洋服という側面からも加速させることができる実感が湧いています。お風呂以外は、いつも何らの洋服を着ているわけで、このアイテムを自分を高める要素として取り入れない手はない!と今更ながら認識を新たにしました。