『甘える技術』(高野麗子)
読書領域ジャンプシリーズ。今回は完全女子本です。著者は、元No. 1キャバクラ嬢で現在は恋愛アドバイザーをしていらっしゃいます。キャバクラ時代は、7000人以上の男性を接客。そこで体得したノウハウが詰め込まれた一冊。男性視点で見れば、甘えがの裏側にある一面は知らない方がいいような気にもなりましたが、なんだかんだ言っても、まぁ実際に甘えられると嬉しいわけで。さすが領域ジャンプだけあって、思考も感情も動かされるおもしろい一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯著者の経験(元々は・・)
・キャバクラ嬢をやっていたというと「生まれながらの甘え上手」と思われることが多いのですが、全くそんなことはない。
・女性は誰でも、努力次第で「甘え上手」になれると自信を持って言い切れます。
・たとえ今、「甘え下手」だったとしても、です。甘える力は「才能」ではなく「技術」として後付けでできるものなのです。
◯意識を変える
・甘え上手になるためにはまず、意識改革が必要。「自分は甘えるのが下手」と思い込んでしまって、そこから動けずにいませんか?たくさんの男性を相手に甘える練習をして、その技術を磨く音。これはスポーツと同じ。
◯心構え
・女性よりも承認欲求が強い生き物が男性。彼らの承認欲求を満たしてあげること・・それが「甘える」ということ。男性は、甘えて欲しくて甘えて欲しくて、死にそう!そのくらいに思っておいても大丈夫。
◯自信がないから尽くしちゃうのワナ
・「尽くす」行為は、残念なことに、彼からの愛情には繋がりません。なぜなら、一見「彼を喜ばせるため」の行動に見えて、実は単なる「自分の不安を埋めるため」の作業になってしまっている。
・尽くせば尽くすほど、「これだけやったんだから愛してくれるかも」という期待もうまれてきます。でもそんな見返りを求める気持ちは、わかりやすく透けて見えてしまうもの。たとえ口に出していなくとも、です。すると彼は、何かを返さなくてはいけないというプレッシャーで、なんとも言えない居心地の悪さを感じてしまう。
◯甘え上手が使うよく使う6つのキーワード
①「嬉しい!」
②「楽しい!」
③「しあわせ〜」
④「できない・・」
⑤「ダメなの・・」
⑥「あなただけ」
このどれかが、多い人だと30秒に1回は出てくる。
具体的には、「今日は緊張しちゃって、うまく話せたか心配!でも、こんなふうに話せたのはあなたが初めてでした❤️ すっごくすっごく嬉しかった!」
◯「バカだなぁ」は「かわいいね」に翻訳
・私も彼に「麗ちゃんはホント、しょうがないね」とよく言われます。あることを知っているとニコニコできる。それは、男性が女性に対してそんな言葉をかけるとき、言葉とは裏腹に「そんなところが、かわいいんだよな」「力になってあげたいな」。こんな想いがあるということ。
◯喜怒哀楽は、「怒」「哀」をスパイスに
・プライベートでも「怒」や「哀」を封じ込めていませんか?ネガティブ感情はプライベートにおいては、上手に表現していける人の方が魅力的に見える。
・喜怒哀楽は、喜・楽80%、怒5%、哀15%。
◯「自信つけノート」をつける
・良いところが見つかったら、ノートに書き留めていく。
・ダメなところも書き出し、片っ端から買い直していく。ネガティブの裏側にあるポジティブ面に。
・自分自身で見つけた「自分の良いところ」はもちろん、人から褒められたことも書き留める。
・「未来のなりたい自分のために、行動している自分を褒める言葉」を書く。
これを不安なとき、自信を失いかけているときに「写経」して欲しい。
◯「できない」「助けて」を口に出す。
・「あー届かないな・・・(←独り言のように)。すみませんあれ取ってもらえますか」
・「うーん、開かない・・。すみません、これ開けてもらっていいですか」
・困ったことがなければ作ってしまう。
◯隙がないのスキの正体
・スキって、要は「ツッコミどころ」や「ゆるみ」のこと。スキがないとは、ツッコミどころを作るもんか!と警戒している心が見えてしまっている状態。
◯イヤなことをイヤと言ってみる
・「うーん・・・。ちょっと、今日はムリかもです。御免なさい」というように十分に間を取ってゆっくり話すことができれば、まったくキツイ印象にはなりません。言葉としてははっきりと断るのだけど、言い方は穏やかに、これができれば角が立つのは防げます。
◯リアクションはいつもの倍で
・感情の起伏を外に出すのが苦手な人は、まずは「喜」や「楽」を表現する練習から始めてみてはいかがでしょうか。「喜」「楽」な気持ちを思いっきり外に出すというのも実は「甘える」ということにつながる。
・「すごく」→「すっごく」
・「とても」→「とっても」
間に「っ」を入れる。
◯困った時のキラーフレーズ
・「恥ずかしい」
・「照れる」
・「緊張する」
◯「なのね」言葉
・「仕事で失敗しちゃてさ」→「仕事で失敗しちゃったの」
・「このお菓子、美味しいじゃん」→「このお菓子、美味しいなぁ」
甘えは訓練。練習すれば身につくというのは、表面的な言葉だけでなく、内面・発想について変えていくという在り方、心構えにもつながるものがありそうです。幸せを作っていく大切な要素「甘える」。いい感じで人生に取り込んでいきたいものです。
◯