『誰とでも気軽にうちとける自分になれる本』(戸田久美)
大学院の方からご紹介いただきました。「感じがいい人」「親しみやすい人」は、いったいどこがちがうのか?実は、以って生まれた性格や相性のよさ、見た目、話術の巧みさは関係ない。セミナーや研修などを通じて、10万人以上の人に接してきた著者が、「自然体で感じのいいコミュニケーション法」のコツを伝授した一冊です。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇表情のチェック
日頃から自分の表情のチェックを心がける。鏡を見てにニコッと笑って次の3点を確認。
①口角は上がっているか
②目元は穏やかでやわらかいか
③自然な表情か
〇「ありがとう」を忘れない
「ありがとう」を言える人には、多くの協力の手が集まる。誰かに何かをしてもらったときに、その人がどんな反応をするのか、相手はよく見ている。
〇話しかけやすい
・「楽しい」「よかった」「嬉しい」という、”プチ幸せ”を感じるアンテナをいつも立てる。
・親しみやすい人は、態度やしぐさに品がある。
・ほんの少し「見られている自分」を意識すればいい。
・感情的にならないことは、ひとから安心してお付き合いしてもらえる、とても大切な要素。
・話の内容の詳細よりも、言葉遣いや話し方のほうが、案外、相手の記憶に刻み込まれる。
・聴き上手になるための一番の近道は、相手の話に興味を持つこと。
・親しみやすい人は、肩の力が抜けている。ちょっとボケボケしていたり、抜けている部分があったほうが、周りは近づきやすい。親しみやすい人は、自然体。
〇思い込み
思い込みの激しさは、人間関係をギスギスしたものにする。「いま私が思っていることは、ただの思い込みかもしれない」「こんな考えもあるんだ」「こういう見方をしてみるのもいいかな」というゆとりを持つと、自分も楽になる。
〇視線
目を合わせる回数と愛情量は比例する。
〇親しみやすい人の特徴
・笑顔が素敵
・イキイキと楽しそうに見える
・「ありがとう」と自然に言える
・優しい口調で丁寧に話す
・聴き上手
・感情的にならない
・肩の力が程よく抜けている
・さりげない自己開示
・その場にふさわしい「身だしなみ」
・態度、しぐさに品がある
・ちょっとスキがあるという意外なギャップ
〇回りくどくならず、相手に受け取ってもらいやすい伝え方
①表現をやわらかくする(クッションことば)
「お手数をおかけしますが」「恐れ入ります」「申し訳ないのですが」
②私を主語にする
③「何についての話なのか」、「どうして欲しいのか」を明確にする
〇イライラを減らす
・怒りの感情のピークは6秒
・「べき」を減らすと、自然とイライラも軽減する
・相手のイライラをどうにかしようと思うのではなく、相手のイライラの影響を受けないこと。相手の感情は相手の感情であり、コントロールできない。
⇒①可能であればその場を離れる、②「この人、イライラしているな~」と客観視する、③頭の中で違うことを考える
〇怒りは二次感情
怒りの裏側には、「一次感情」と言われる、他の感情が潜んでいる。例えば、悲しい、悔しい、さびしい、つらい、不安、心配、困惑・・といった、いわゆるネガティブな感情。
「あ~、そうだなぁ~」と感じることがたくさん。中でも、最近特に思っているのは、「ちょっとスキがある」「ちょっとボケボケしている」くらいがちょうどいい、という点です。肩の力を抜くことに通じるかもしれませんが、これまで、とことん追求して完璧を追い求める派だったのが、だんだん変化してきている感覚があります。といっても、簡単に抜け切れるわけではないのですが。そういう観点を意識しているだけで、全然違ってくるのかなと思いました。
誰とでも気軽にうちとける自分になれる本: 気持ちのいい関係をつくる「話し方」「つき合い方」 (王様文庫)
- 作者: 戸田久実
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2016/12/28
- メディア: 文庫
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