思考は現実化する（下）（ナポレオン・ヒル）

『思考は現実化する（下）』（ナポレオン・ヒル）＜２回目＞（◯）

　上巻からの続きです。下巻では、17の成功パターンのうち第８〜17の成功パターンが紹介されています。下巻も線だらけ！どれも暗記したくなる内容の濃さです。

（印象に残ったところ・・本書より）

◯（第８ステップ）忍耐力を身につける

・願望から金銭的な価値を生み出すためには、忍耐力は不可欠な要素である。その忍耐力の基礎となるのが「意思の力」。この意思の力と願望が結びついたとき、恐るべき力を持った何かが生まれる。

・忍耐力の欠如は失敗の最大原因。最も簡単な克服方法とは、自分の目標や願望に心を集中し、その鮮明なイメージを心に浮かべること。もし忍耐力にかけていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。もっとのぞみの炎を燃え上がらせて、大きなものにすることにより、忍耐力もそれに比例して強くなるもの。

・忍耐力を培い、育て、強める８つの重要な秘訣

①目標・願望の明確化
②強いエンスージアズム（熱意）を伴った目標実現意欲
③自信
④計画の明確化
⑤正確な知識
⑥マスターマインド
⑦意思の力
⑧習慣

・熱意を持つ６つの秘訣

①熱心で楽観的な人々と付き合うこと
②まず財政的な成功を築きあげるために働くこと
③成功のノウハウをマスターして、日常の生活に適用すること
④健康に注意すること
⑤PMA（積極的心構え）を維持すること
⑥他人の手助けをすること

◯（第９ステップ）マスターマインドの力

・知恵をどこで手に入れるか

①無限の知性（ヒラメキ）

②蓄積された経験

③調査と研究

・マスターマインドとは、「明確な目標を達成するための、２人ないしはそれ以上の人たちによる、調和された、知恵（そして知識）と努力の協力関係（もしくはそういう関係にある人を指す）」。

・２つ以上の頭脳が調和のとれた協力をするとき、１つの頭脳よりもはるかに大きなエネルギーを生み出すことができる。マスターマインドは、他人の頭脳を上手に引き出すことのできる秘密の力。

・マスターマインドの恩恵を利用するステップ

①気心の知れた人と協調グループを作る
②討論クラブになってはいけない
③話の内容は部外秘にすること
④グループは成長する
⑤仮入会の期間を設ける
⑥人生の成功の原則への賛同
⑦議長を参加メンバーの持ち回りにする
⑧主たる目的を選ぶ

◯（第10ステップ）モチベーションを生み出す魔法のアイデア

・人間は自分の愛する仕事に携わっているとき、または愛する人のために仕事をしているときに、最も仕事の効果をあげる。

・報酬以上の仕事をする理由

①常に報酬以上の仕事をする人だという評価を得ることができれば、あなたの立場は非常に有利なものとなろう。

②右手を強化したいと思えば、右手を休ませるのではなく、右手を鍛錬することによってのみ実現する。

・自分が好きでやった仕事は決して無駄にはならない。報酬以上の仕事をした人には、遅かれ早かれ、仕事した以上の報いがある。

◯（第11ステップ）潜在能力は海面下の王国である

・潜在意識に受け入れられやすいのは、理路整然たる理性ではなく感情的な思考。

・７つの積極的（建設的）な感情

①願望、②信念、③愛情、④セックス、⑤情熱、⑥ロマンス、⑦希望

・７つの消極的（破壊的）な感情

①恐怖、②嫉妬、③憎悪、④恨み、⑤貪欲、⑥迷信、⑦怒り

◯（第12ステップ）頭脳は宇宙が宿る小さな器である

・人間は「目に見えない力」によってコントロールされている。精神科学における新たな発見が自己開発の強力な道具になる。

・140億もの脳細胞が様々にネットワークを作ってあなたの忠実な召使となり、思考パターン、想像力、意思を形成する。

◯（第13ステップ）第六感は英知の殿堂への扉を開く

・第六感、勘、インスピレーションの源泉

①無限の知性

②様々な印象や五感を通じて脳に達したものが蓄えられているあなたの潜在意識

③他人が持っている思考、アイデア、概念など

④独創的想像力

・勘や第六感は、インスピレーションと同じように、限りある「意識」と「無限の知性」とを直接につなぐものである。

◯（第14ステップ）強烈な本能を創造的なものに転換せよ

・性衝動は３つの建設的な役割を担っている。

①人類の永続

②健康の維持（臨床的には最高）

③性衝動の転換により凡人を天才に変える

・心を奮い立たせる10の刺激

①性衝動
②愛情
③名声、権力、富に対する萌えるがごとき願望
④音楽
⑤男同士、女同士、男女同士の友情
⑥２人またはそれ以上の人たちと調和のとれたマスターマインド
⑦受難、迫害
⑧深層自己説得
⑨恐怖
⑩麻薬と酒

・性衝動を他の創造的なエネルギーに転換する方法を知っている人は幸せである。

◯（第15ステップ）失敗も生き物である

・どんな状況であれ、失敗したら、その状況を分析してみることだ。そうすれば、どんな失敗にもそれに見合った利益の種子が含まれているという、深い真理に行き当たるはず。失敗には種子が含まれているということに過ぎない。それを見つけ出し、芽を出させ、豊かに実を結ばせるには、人それぞれが目的を明確に持って積極的に独創力を働かせなければならない。

・種子の発見に全力を傾け、その種子が芽を出すように行動を起こす。どうのような現実であれ、失敗として受け止めない限り、失敗はこの世にないことがわかるはず。

◯（第16ステップ）悲しみを通して魂にいたれ

・悲しみは人間の最高の感情である愛情とよく似ている。

・どんな悲しみも、それに見合う喜びの種子を含んでいる。

・悲しみは、その人の魂を高めてくれる。悲しみを災いとしてではなく、恩恵として受け止めよ。

◯（第17ステップ）不安という名の七つの亡霊

・優柔不安とは決断力が欠けていることだが、これが疑惑を呼び起こす。この優柔不断と疑惑が結合すると、不安というモンスターになる。

・７つの基本的な不安とその兆候

①貧困に対する不安

　無関心、決断力の欠如、猜疑心、苦労性、過敏症、一日延ばし
②批判を受けることに対する不安

　臆病、落ち着きのなさ、個性の欠如、劣等感、消費、始動性の欠如、大志の欠落

③病気に対する不安