『非常識な成功法則』(神田昌典)
スイッチを入れれば、誰もが、自動的に豊かになれる。本書は、成功原則が嫌いな人が成功するための実用書です。著者の実体験、3,000社を超える経営者と接してきたコンサルタントとしての実証実例、フォトリーディングという情報処理プロセスがベースとなった本書。最短距離で這い上がるにはどうすればよいのか?脳科学を使った成功法則という興味深い一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯やりたくないことを見つける
・親指を描きたいなら、親指を描こうとしてはいけません。親指を描くなら、親指の周りの空間を描きなさい(美術教師)
→やりたいことを見つけたいなら、やりたいことを見つけようとしてはいけない。やりたいことを見つけるなら、やりたいくないことを見つけなさい(著者)
・目標は紙に書き出すことで実現する
・自分の命があと半年だったら、今何をしなければならないか?
◯自分に欠ける催眠術
・紙に書いた目標を、夜寝る前、朝起きた時にぼーっと眺める
・目標設定は、現在形を使うこと
・目標の形式SMART
S(Specific):具体的である
M(Measurable):計画ができる
A(Agreed upon):同意している
R(Realistic):現実的である
T(Timely):期日が明確
・目標を毎晩10個書いて、絞り込んだ1個の目標について、どんな小さな行動でもよいので、行動できることを書く
◯自分に都合の良い肩書きを持つ
・目標を楽々こなせる自分の肩書き(セルフイメージ)を作る。
・その肩書きにふさわしいのは、どんな服装、髪型、持ち物か?ひとつでも良いので、自分の外見を変えるところから始めよう
◯非常識的情報獲得術
・意識を集中するには、後頭部から15-20㎝ほどの上空にミカンが浮かんでいることを想像してみる(以降、「フォトリーディング」に関する解説が書かれている)
◯殿様バッタのセールス
・「あなたが買わなくても、私は別に構いません」というニュアンスをそれとなく態度で示す。
・セールスの目的は、相手を説得することではなく、相手が買う確率が高いかどうかを判断すること。だから営業マンは、購入する確率が高いお客にだけ時間を使い、購入する確率が低い客は、さっさと断らなければならない。
・「◯◯を希望するかしないか」というように、二者択一の質問をする。
◯お金を溺愛する
・お金をコントロールするための3つの原則
①お金に対する罪悪感を持たないこと
②自分の年収は、自分で決めること
③お金が入ってくる流れを作ること。出ていく流れを作ってはならない。
・お金に縁遠くなるのは非常に簡単。「人生、お金じゃないよ」と言えば良い。
◯決断は思い切らない
・「成功したらいいな」ということと「成功に向かって行動する」ということの間には、大きなギャップがある。
・頭の中にイメージがないものは実行に移すことができない。
・重要なことは一歩目を踏み出すこと。一歩踏み出すと反動で、第二歩目は楽。第三歩目はもっと楽。
・シナリオを描くには、ビジュアライゼーション(視覚化)のテクニックを使う。夜寝る前に、自分の目標について考える。ベットに横たわって、目を閉じ、自分の目標はいつ実現したいか?半年後?一年後?二年後?
ここでもやはり、「手書きの重要性」が語られていました。デジタルが当たり前の世の中だからこそ、この大切さは押さえておきたいところ。見える化することはもちろん大切ですが、手書きとキーボードやスマホでは脳の使われ方がまったく異なってくるということです。