『今さら聞けない投資の超基本』(泉美智子)(◯)
まさに超基本の内容ですが、非常に分かりやすく、要点を簡単に掴むことができました。全体の構成は、「ライフプランと投資」「投資の基礎知識」という概要に始まり、iDeCo、NISA、株式投資、債券投資、投資信託といった投資対象商品の概要が解説されています。これから投資を始めようと思っている方や、投資の話は聞くけれど、どんな内容なんだろうと、短時間でざっくりと把握したい方に適した一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯投資を始めるステップ
①まずこれを揃える
・マイナンバーカード
・写真付き本人確認書類1種・・運転免許証など
(または写真なし本人確認書類2種・・健康保険証、住民票、印鑑証明書など)
②講座を開き入金する
③商品を選ぶ
④運用を楽しむ!
→本書では、③の各種商品について多くのページが割かれています。
◯iDeCoとNISA
・どちらも節税の効果の高い投資用口座。例えばNISAの場合、通常約20%かかる運用益や売却益が非課税。
・iDeCoは将来、年金として受け取るための運用で、60歳まで引き出し不可。60歳以降、一括または分割で受け取れる。
・NISAは、少額から運用、またはまとまった額を運用し、いつでも現金化可能。
・60歳以上の方、または20歳以上〜60歳未満で60歳までに使う予定がある方は、NISA。
・20歳以上〜60歳未満で60歳までに使う予定がない方は、iDeCo。
・NISAは大きく2タイプ。
①一般NISA:非課税は5年間。非課税枠は年間120万円。
②つみたてNISA:非課税は20年間。非課税枠は年間40万円
といった感じで、各商品の特徴やポイントが図表入りで解説されています。100年人生となった今、働く期間のも伸びていますが、引退後も長く生きることが予想されます。お金については、「稼ぐ→貯める」だけではなく、「稼ぐ→貯める→運用する」ことによって、より資産を増やしていくことも大切になってきます。「複利の効果」と呼ばれる「利息も元手として運用する」ことで、利息に利息がつく状況が生まれます。これは、できるだけ早く着手し、運用期間が長くなればなるほど、その効果が現れてきます。貯蓄性向の高い日本ですが、ネットを活用した運用によって利便性が増していることもあり、「運用」にスポットが当たるようになってきているように思います。