『お金に愛される人のルール』(ドクター・ジョン・ディマティーニ)
人間行動学のスペシャリスト、教育家、作家。人間行動学と自己啓発の分野で世界的な権威として知られる著者が、お金についてレクチャーした一冊。考え方、心の在り方という点を中心に書かれていますが、実際にお金を貯め、財を成すテクニック面も書かれており、「へ〜」「なるほど」という点が多く、とても学びになります。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯お金のリアリティチェック(老後の資金)
①現在の年間生活費
②理想の年間生活費
③①と②の平均=(①+②)÷2
・「72の法則」(72年をインフレ率で割ると、平均年間生活費を2倍するのにかかる年数になる)・・過去100年のインフレ率4.8%。72年÷4.8%=15(15年ごとに生活費が2倍になる)
・上記から例えば、
現在の年間生活費:400万円、理想の年間生活費1,000万円、平均700万円
現在(40歳)年間生活費700万円⇨(55歳)1,400万円⇨(70歳)2,800万円⇨(85歳)5,600万円⇨(100歳)1億1,200万円
◯お金のリアリティチェック(年間利息だけで1年間の生活費を生み出せるか)
・いわゆる定年退職時に現在の年間生活費と同額が必要だと考えて計画するのが賢明。
・これ(1年間の生活費)を年間利息だけで得るには、貯蓄や投資の利息が年平均8%であれば、元本の1/12(ということは、平均年間生活費を生み出すのかに、どのくらいかかるか計算するには、その額を12倍すればいい)。
⇨1億1,200万円×12=13億4,400万円
・利息だけではなく、元本も生活費として使っていけば、元本は減るので、利息も減少する。
⇨「13億4,400万円を預金する道を辿っているか?」実際には、ほとんどの人が考えない。どうにかなるだろうとたかを括り、インフレや生活費が貯蓄を食い潰してしまうことに無防備。短期的に物事を考えるということは、時間とお金の奴隷になることを意味する。金銭的奇跡がなければ、後半生で社会保障に頼るようになる可能性が高くなる。
◯ピラミッド式の投資法の概念
段階的にローリスクローリターンからハイリスクハイリターンの商品を増やしていく。
①不滅口座(クッション口座)
・収入の10%を毎月貯蓄すると肚を決める
・給与振込口座から不滅口座に自動で振り込まれるように設定する。
・3ヶ月ごとに10%増やす(最初の3ヶ月が50,000円貯蓄したなら、4〜6ヶ月目は55,000円、7〜9ヶ月目は60,500円、10〜12ヶ月目は66,550円と増やしていく)。
⇨クッション口座は少なくとも2ヶ月分(又は3ヶ月分)の所得をカバーするくらいまで貯蓄する。
⇨固定給でそんなことをどうやってやるのか?このプログラムを実践する人たちで、2〜3年後に会社勤めをしている人は滅多にいない。彼らは、自発的に新しいチャンスを引き寄せ、以前よりもお金を稼ぐ企業家になる。
②時間が経つにつれ、5〜7%の利益を生むような、選りすぐった少し高い利率の地方債又は財務省短期証券などにお金を入れ始める。
③時間をかけて7〜9%のリターンを狙えるバランス型投資信託やインデックス・ファンドを組み入れる。
④資本金が大きく長期的に安定している著名な大企業の本物の優良株を買い始める。
⑤11〜13%のリターンが期待できる中・大型株を買い始める。
⑥ハイリスクハイリターンが得られるかも知れないワラント債、オプション取引、ヘッジファンドを扱う。
⇨大切なことは、一つのレベルが満たされたら、その口座はそのままにして次のレベルに進み、それぞれの利益はそのままで口座を積み上げるようにすること。
⇨自分の資産を毎年見直し、昇給し毎月の収入が増えたら、その2ヶ月分に相当するようにお金を動かして、全てのレベルの口座の金額を嵩上げする。
◯あなたよりもレベルの高い人にお金の管理を
・あなたより資産の少ない個人や会社にお金を預けないこと。あなたよりも低いバイブレーションの人にお金を与えると、どれだけ早くお金がその人の手から消えるかを観察してください。彼らはそれをどう管理するかを知りません。
・既にあなたのいるレベルを経験し、次のレベルがわかっている人に投資することを考える。あなたよりも賢くお金の管理ができる人を探して、富を上向きにする。