『やる気のスイッチ!実践セミナー』(山崎拓巳)
本書は、13のやる気のスイッチを手掛かりに、セルフイメージを書き換え、ホメオスタシス(自分のいつもの状態であろうとする力)によって、ストコーマ(見えている部分)を変えていこうというHow to本です。ワークも豊富で、アウトプットしながら、先に進んでいく感じです。できれば、ワークは一人よりも複数で行い、リード役がいるとなおいいなと思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯ワーク
1)最近嬉しかったことはなに?
①最近嬉しかったことを3つ書く。
②それぞれ、どんな風に嬉しかったかを考える。
・エネルギッシュで、大きなことをどんどん成し遂げている人は、気分に左右されるのではなく、気分を意図的に左右する方法を知っている。
・何かを始める前に、ちょっとだけ意識を変えるための工夫をする。
2)最近できなかったことはなに?
①最近できなかったことを紙に書く。
②それを「〜したくなかった」「〜しないことをあえて選択肢ている」という表現に書き換える。
・「◯◯できない」という言葉は、思考を停止させる。それ以上考えようとしない。だから何か「できていないな」と思ったら、それは「あぁ、私はやりたくないんだ」と気づく。
3)今までの人生で誇らしかった出来事はなに?
①生まれてから今日までを振り返る。
②誇らしかった出来事を10個、紙に書く。
③その中からベスト3を選ぶ。
・セルフイメージの幅を決めているもの。これ以上にもこれ以下にも生かせない壁=メンタルブロックが存在する。その壁を「壁だ」と認識できれば、その壁はもう半分壊れたようなもの。
4)必ず成功するなら、何をしたい?
①「必ず成功するならやりたいこと」を紙に書く。
②「私は、私が〜することを許可します」と言う。
・理屈ではなく、許可したときにブロックに穴があく。
5)あなたの能力に限界がないとしたら、今年なにを達成したい?
①「能力に限界がないとしたら、今年達成したいこと」を紙に書く。
②「私は、私が〜することを許可します」と言う。
・壁がある限り、今より上にも下にもいけない。メンタルブロックの存在に気づき、許可する。
6)必ずOKをもらえるとしたら、誰に何をお願いしたい?
①「必ずOKをもらえるとしたら、誰に何をお願いしたいか」を紙に書く。
②(いけるかも!?)という想像をしてみる。
・心の中に映し出された出来事は、実際に起こりやすくなる。そういう性質が心の中にある。だから起きてほしいことだけを心の中に描くことが重要。
7)あなたの役割はなに?
①あなたの役割をすべて紙に書く。
②それぞれの役割について、「本当にやりたいこと」を紙に書く。
・おすすめなのは、「妄想する」こと。
・ぶっ飛んだ夢はセルフイメージをグーンと動かす。
8)あなたにとっての「ぶっ飛んだ夢」はなに?(複数人でやる)
①方法すらわからない、ぶっ飛んだ夢を話す。
②聞き手はまるで目の前で奇跡が起きているような驚きの目、耳、心で聞く。
③さらに聞き手は、その人が「ぶっ飛んだ夢」をどのように実現しているか、想像する。
④想像したことをたっぷり伝えてあげる。
・他人の知恵ではなく、他人の想像力を借りる。
・ゴールが先、Howは後。
・ぶっ飛んだ夢が先で、やり方は後でいい。
9)あなたが気にする10人は誰?
①あなたが新しいことに挑戦するときのことを想像する。
②そのとき顔色が気になる人(伝えたくなる人、意見を聞きたくなる人、あまり知られたくない人など)10人思い浮かべる。
③その10人の名前を書く。
・上記で書いた10人はあなたのセルフイメージを作っている人たちです。その10人の平均年収が、あなたの5年後10年後の年収になります。さらにその10人の人生の価値観を平均したものが、5年後10年後のあなたの価値観になります。
10)もう一度聞きます。あなたが気にする10人は誰?
・それらをすべて併せ持った「11人目の憧れる人」をイメージの中で作り上げることで、11人目に同調し、同一化する。
11)今までの人生でひどかった出来事はなに?
①生まれてから今日までを振り返る。
②特にひどかった出来事を10個紙に書く。
③その中からワースト3を選ぶ。
④その状況からどうやって抜け出したか、紙に書く。
・ほとんどの人はフタをしているが、そんな最悪な過去から立ち直り、今、普通に生活をしているということは、その状況から抜け出す方法を知っているということ。
12)誰にどんな感謝をする?
①「ぶっ飛んだ夢」がもし叶ったときのことを想像する。
②そのとき感謝したい人たちの名前と、感謝の言葉を紙に書く。
③感謝を伝えたときのことを想像する。
④そのとき湧き上がる感情を紙に書く。
・リアルに思い描くほど、目標は達成しやすい。そのためには、「達成したときに得られる感情」を先取りすること。
13)何をすべき?
①「今目指していること」を紙に書く。
②「何がうまくいっているか」を紙に書く。
③「何がうまくいっていないか」を紙に書く。
④「だから何をすべきか」を紙に書く。
・最大のネガティブな思い込み。それは、「自分は神様じゃない」というもの。「ゴールが先、Howが後」の気持ちで、自分も”まさか”と思うようなぶっ飛んだ夢を持ってみる。
全体が大きなワークになっており、その解説が書かれているという流れ。どういうイメージを描き、思考パターンをそれに従わせ、ブロックを外していくというステップを踏み、知らず知らずのうちに、目標が達せできてしまう、そんな思考・体質にしていくための一冊でした。「なかなか一人じゃやんないんですよねー」という方は、こういう時こそコーチング領域かもしれませんね。
やる気のスイッチ! 実践セミナー (Sanctuary books)
- 作者: 山崎拓巳
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