『見る見る幸せが見えてくる授業』(ひすいこうたろう)
タイトル通り、幸せが見えてくる授業。科目も国語・算数・理科・社会・英語・図工。各科目で、捉え方についてクイズが出て、考え、捉え方の気づきを得るという展開。「生きてるだけで幸せじゃーーん!」って思えるような、読み終えるとそんな気分になってしまう一冊。気楽に読めます。疲れている帰りの電車や寝る前に読んでも、読めてしまう手軽さで大切なことを伝えてしまうところが素晴らしいです。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯ビーカーに半分入った水の3つの捉え方
①「水が半分しか入ってないじゃないか!」(怒り)
②「水が半分も入っている!」(嬉しい)
③「半分も残してくれていて嬉しい」(感謝)→幸せを感じる心
◯今日という1日
・昨日亡くなった人がなんとしてでも生きていたかった「今日」という1日を生きている。
・「家族と一緒にラーメン屋さんに生きたい」「家に帰りたい」「大人になりたい」。これらは、小児がん病棟で語られる子供達のいつか叶えたい夢。僕らは彼らの願う、いつか叶えたい夢の中を今日も生きている。
◯喜怒哀楽は春夏秋冬のように巡って行くもの
・悲しみは、心の傷を癒すための休息の時間を与えてくれる。
・不安や恐怖は、未来への危機に備えるためになくてはならない大切な感情。
・絶望感は、生き方を変える時がきたよ、というメッセージ。
・怒りは、大切なものを守ろうとしている感情。
→悲しみのない世界ほど、悲しいものはない。
◯人生の解釈
・事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである(ニーチェ)
・人生も一緒。現実は、そこにあるだけ。それをどう面白く解釈し、結んでいくか。自分の人生を自由にクリエイトしていい。
・人生を退屈にするか、面白くするかは、現実が決めるのではなく、あなたが「何を見たいか」が決める。
◯4次元思考
・「売り手よし、買い手よし、世間よし、天もよし」
・底辺では別々の4つの点が頂点では1つに合わさる(四角錐)、まさに「四合わせ」(しあわせ)になる考え方。
・うまくいかないときは、自分の都合(1点)でしか考えていない。1点思考は面積ぜろ。私とあなたの都合、両方を満たそうとすると点は線になる。私とあなたと世間を満たそうとすると、線は面になる。私とあなたと世間と天を満たそうとすると、面はピラミッド(立体)となる。
◯あなたは奇跡の人
・1億匹と言われる精子の中で選ばれたのは「あなた」という事実。全日本人の中から一人選ばれたと言える確率をくぐり抜けています。
・ご先祖は9世代さかのぼるだけでも1022人。2000年前まで遡ると100兆人。その100兆人が子供を産むまでは死ななかった結果あなたが生まれてきた。その確率、1億円の宝くじが100万回連続で当たる確率に等しい。そんな強運の持ち主のあなたが「自信がない」なんて、またまたそんなに謙遜しちゃってー。
◯力を抜く
・力を抜くとは、自分を認めること
・コトダマメソッド(小玉泰子):「◯◯と思った自分を受け入れ、認め、許し、愛しています」。まずはネガティブな気持ちも、ダメなところも、全部そのままに認める。
◯素敵な人しか周りにいなくなる法則(富士山8合目の法則)
・自分を高めていけばいくほど、もっとレベルの高い人と出会いが逆に近づいていく。横に探しにいくのではない。富士山の麓では出会う確率は低いが、8合目まで登れば、出会う確率は高い。ちょっとお散歩しているだけの人は、8合目にはいない。
◯欠点
・欠けている人がいるおかげで、出っぱっている人の出番ができる。あなたの欠けている点は、だれかに出番をプレゼントしていることになる。
・「欠点」とは欠けている点ではなく、この世界を面白くする上で、あなたに欠かせない点なんです。
◯自分が何を体験したいかわかる弓矢の法則
・弓矢は、弓を引けば引くほど、矢は反対方向へ遠く飛ぶ。
・空腹+美味しい=幸せ
・許せない+許す=幸せ
・嫌な体験をしている時には、本当はその逆の体験をするための「前半分の幸せ」を体験していることがわかる。
・今体験していることの真逆を見たら、あなたの「人生」という映画の「テーマ」=何を味わいたいかが見えてくる。
・「辛」の「一」歩先をみる。すると「辛」+「一」で「幸」になる。
まあ、気楽に読める一冊です。あの「読書のすヽめ」のカリスマ店長が推薦されていただけあって、内容としてもいい本でした。特に、「富士山8合目の法則」はわかりやすい。自分を高めていくとそういう人たちと引き寄せあう現象が起きる。横に探しに行くよりも、着実に上に登り続けて行こう、その毎日の積み重ねの大切さや意味にも気づけました。