自分のまわりに不思議な奇跡がたくさん起こる！（ウエイン・W・ダイアー）

『自分のまわりに不思議な奇跡がたくさん起こる！』（ウエイン・W・ダイアー）

　帯にある「全世界4600万読者を持つ」ってすごくないですか！？これに惹かれて、書店で手に取り買ってみました。内容は・・・中上級編でした。私には、なんとなくわかる部分もあるし、ちょっとわからない（もうちょっと論理的に知りたいと感じている）部分もありました。著者は、心理博士。マズローの「自己実現」の心理学をさらに発展させた「個人」の生き方の重視や意識革命を提唱されています。スピリチュアルな世界観と幸せに人生を送る考え方についてまとめられています。

（印象に残ったところ・・本書より）

◯スピリチュアル問題解決法

・人生で出会うすべての問題は、あなたの中に眠っている”無限の力”を目覚めさせれば解決できる。基本の３つのステップは次の通り。

①「スピリチュアルな力」の存在を認める

②「思考が現実化する」ことを体感する

③”神秘の力”と”自分”を一体化させる

◯「物質世界と精神世界」の関係は、「電球と電気」の関係と同じ

・スピリチュアルな世界は物質世界の「一部」とみなすことが大切。

・スピリチュアルな事象は、五感によって確認できないものを表しているが、本質的には物質世界の事象と同じもの。

・目に見える世界を「電球」に、スピリチュアルな世界を「電気」に例えると、人は電球を見ても、それを光らせている電気については思いを巡らせないもの。

◯五感の要求に心を乗っ取られていないか

・「汝の水源である井戸に石を投げ込むなかれ」（ユダヤ教の経典『タルムード』）

・低いレベルの想念があなたの魂を汚染し、あらゆる問題を生じさせる。

・”問題を抱えている自分”は、高いレベルの魂で生きていれば、自然に消えてしまう幻にすぎない。より満たされた人生を手に入れるには、これまでよりも高いエネルギーのものを生活空間に送り込むだけでいい。

・「夢の実現、思った通りの人生・・・すべては思考から始まる」

◯”いいこと”が次々に起こるの行動パターン

①「自分の望み」を率直に表現する

②みじんも疑わない「強い意志」を持つ

③”燃えるような情熱”に導かれて生きる

◯エネルギーの浪費を防ぐ４つの方法

①自分が”実現するつもり”のことに頭と精力を使う

・自分が求めていないことを口にするのをやめる

・口にしそうになったら、自制して、どんな考えが原因でそんなことを口にしそうになったかを探る。

・どうすれば実現できるかわからなくても、実現しているところをイメージし、それが叶うと信じる

②あなたに”必要なもの”はすべて与えられていると確信すること

③「違う結果」を期待するなら”いつものやり方”を変えよ

・求めていない問題を作り出してしまう原因は、

１）「最大の幻」

⇨ずっと続けてきたことにエネルギーを注がなくてはならない

２）「過去へのとらわれ」

⇨航跡はボートを動かせない。人生の航跡が今のあなたを動かすわけではない。

④”他人の意見”に目くじらをたてるのをやめる

◯バタンジャリ（ヨガの大典『ラジャヨガ』の著者）が2,000年ほど前に書き残した、宇宙エネルギーと一体化するための５つの格言

①「外見・うわべ」だけで”わかったつもり”にならない

・無知とは、人の本質を基本的な点で誤解していること
②”穏やかな心”には問題が生まれようがない

・心が安らかでない時、神はあなたの中に神を表現できない。問題とは「心の中」で生まれる幻に過ぎない
③”罪悪感”に浸るよりも大切なこと

・私たちが罪と呼ぶものの実体とは、「間違った方向に向けられたエネルギー」である。宇宙、そしてあなたの人生を司る法則についての知識さえあれば、このエネルギーは正しい方向へと導かれ、無限の力と結びつくために使われていたかもしれない。
④”絶対に嘘をつかない人”は運命さえコントロールできる

・真実に忠実に正直に生きていると、実際のところ真実をコントロールできるようになる。
⑤「確かにあなたの言う通りだ」は魔法の言葉

・他人を傷つけない人の周りには敵意がなくなる

◯３種類のエネルギー空間

①体を囲むエネルギー空間

⇨腕が届く範囲

②環境のエネルギー空間

⇨目で見え、耳で聞こえ、鼻で匂いを嗅げる範囲まで伸びた空間

③肉体や行動範囲といった物理的条件を超越したエネルギー空間

⇨想像上の境界すら作ることができない「心のエネルギー空間」

◯「宇宙の法則」はいつもシンプル

・愛と癒しに満ちた善良な考え方を抱けば、愛と癒しに満ちた正しい結果が手に入る。

・まず「善」と「悪」という２つの対立する力があると考えるのをやめる。

・善と悪の２つの力が存在すると考えるのをやめれば、あなたは闘う相手がいなくなり、無限の力を心から享受できるようになる。

◯誰かを”悪者”にしたくなった時は

・この世界には一つの世界しか存在しない。善悪で物事を判断するのをやめて、調和のとれた心で問題に向き合えば、エゴに振り回されて誰かを悪者にする必要もない。誰かを悪者にすれば問題は必ずこじれるもの。

・自分は正しくて相手が悪いと決めつけたい、、、そんな強い誘惑に抵抗できれば、スピリチュアルなエネルギーのレベルはすぐに高まる。

◯悲しみのあるところに喜びを

・「今あなたが幸せを感じていない理由は一つしかない。自分にないもののことばかり考えているからだ」

・悲しみとは、金や健康、愛、友達、場合によっては自由な時間といったものが十分にないと考えてばかりで、「不足の観点」から世界を見る習慣のことを言う。

・一方、喜びは「満たされているという観点」から世界を見ることを言う。喜びを感じている人々は、自分に力や才能があることを喜び、自分と他人と比較しない。他の誰かの力や所有物、権力に威圧されることもない。

・喜びは、自分の可能性、自分には無限の力があると言う認識から生まれる。悲しみを消し去るには、自分が今持っているすべてのもの、手に入る全てのものに喜んで感謝すると良い。そうすれば、悲しみという幻は消えるだろう。

　少しわかるような、わからないような。感覚的にはわかるけど、論理的に説明できない。今の私の状態はそんな感じです。思考次第で感じ方が変わってくるのは実感としてあり、「善悪の対立構造で考えない」というような発想は、腑に落ちるものがあります。もう少し、この分野の知識と体験の積み重ねが必要だなと思っています。