富と成功をもたらす7つの法則(ディーパック・チョプラ)
『富と成功をもたらす7つの法則』(ディーパック・チョプラ)
著者は医学博士。心と体の医学及びウェルビーイング分野での世界的第一人者。本書は1994年に発売された原初の翻訳版。実現されていないものが実現される創造の過程を7つの原則にまとめ、目に見えない部分が、現実と呼ぶすべてのものをどうやって作り出しているのかをシンプルな言葉で説明されています。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯7つの原則
①純粋な可能性の法則
②与える法則
③原因と結果の法則
④最小限の努力の法則
⑤意図と願望の法則
⑥手放す法則
⑦人生の目的の法則
◯純粋な可能性の法則
・「自己志向」的であることは、あなたの中の物差しが自分自身のスピリットであり、あなたの経験した事柄ではないということ
・反対に、「対象志向」でいると絶え間無く他人の承認を求めようとする。承認は恐れに基づいた欲求。対象志向的でいると、自分の内側で拠り所とするのは自分のエゴとなる。
・時々少しでもいいので、「沈黙「瞑想」「判断しないこと」を日々実践すること。自然の中で過ごすことも良い。「これから2時間何も判断しない」と宣言するのも良い。
・静寂が願望を実現するための最初の必要項目。静かな池に小石を投げ込んで、さざ波が立つのを見ている自分を想像する。しばらく立って、さざ波が静まると、おそらくあなたはもう一つの石を投げるでしょう。それがまさに、あなたが純粋な静寂の場に入って、自分の意図を投入すること。
◯与える法則(与えて受け取る法則)
・与えたり受け取ったりする行為の背後にある意図は、常に与える人と受け取る人の双方の幸せを作り出すものであるべき。
・自分の望むものを得る最も簡単な方法は、他の人が望むものを与えること。
・人を訪問する際は、贈り物を持たずには行かないように。
◯原因と結果の法則(カルマの法則)
・一つひとつの行動が、同じようなものを返すエネルギーを生み出す。
・カルマ(原因と結果)とは、意識的に行動を選択することを意味している。
・「原因と結果の法則」を理解して最大限利用するベストな方法は、一瞬一瞬において行う選択に対して意識的になること。この瞬間に起こっているすべてのことは、あなたが過去に選択したことの結果。
・「私が取ろうとしているこの選択の結果はどうなるだろう?」「私がいま取ろうとしているこの選択は、自分と自分の周囲に幸せをもたらすだろうか?」。答えがイエスならそれを選択しましょう。
・あなたが気づいている状態であればあるほど、より多くの選択があなたとあなたの周囲の人々にとって、自然に正しい選択となっていくでしょう。
・魂のオペレーションソフト(OS)は、カルマ(行動)と記憶と願望。
◯最小限の努力の法則
・自然の知性は努力なしにいとも簡単に、気楽に、奔放に機能しているという事実に基づく法則。
・ただ微かな考えが存在するだけで、その考えの実現は努力せずに起こる。実は「奇跡」とよばれるものは、この「最小限の努力の法則」が表現されたもの。
・「より少ない行動でより多くを達成する3つの構成要素」
1)受容する
あなたが今経験しているこの瞬間は、あなたが過去に経験した全ての瞬間の絶頂。
2)責任
そのあるがままの状態に対して創造的な応答をする能力を意味する。
3)無防備さ
自分の物の見方を他人に納得させたり説得したいという欲求を放棄するという意味。
◯意図と願望の法則
1)瞑想して、思考の隙間に滑り込む。
2)沈黙の中であなたの本質としての存在の状態を確立した上で、あなたの意図と願望を解き放つ。
3)自己志向の状態を保つ
4)結果に対する執着を手放す
5)細かいことは宇宙に処理させてしまう
◯手放す法則
・執着は、欠乏の意識から来ている。なぜなら執着は常に象徴に対するものだから。
・「手放す法則」を用いるとき、あなたはある方向に行く意図も目標も持っている。
・不確実性という要素が入ると、途中でより高い理想や何かもっと面白いことを見つけた瞬間、あなたは方向転換をするかもしれない。また、同じ問題に対しても無理に解決しようとしなくなり、好機に気が付きやすくなる。「手放す法則」は、発展の全体のプロセスを加速させる。この法則を理解したとき、あなたは解決策を強制しようとは思わなくなる。
・油断なく待機している状態(不確実性の場の中で、いつでも準備できていう状態)があなたの目標や糸と重なり、好機をつかむことを可能にする。
◯人生の目的の法則
・3つの構成要素
1)一人ひとりが、真の自分を見つけるためにここにいるということ。
2)私たちの独自の才能を表現すること。
3)人類への奉仕
・3つの約束
1)精神的な訓練を通してエゴを超え、自分のハイヤーセルフを探求する。
2)自分独自の才能を発見すること。その独自の才能を見つけるプロセスを楽しむこと。
3)自分自身にどうすれば最も人類の役に立てるか問いかけること。その問いに答え、実行に移すこと。
・2つの質問
1)「もしお金の心配をしなくて良くて、膨大な時間とお金があったら、何をしたいですか?」
2)「自分はどうしたらもっと人類の役に立つことができますか?」
若干スピリチュアルな面もありますが、全体にわかりやすく解説されていると思います。目に見えない世界も実は法則化されているということに疑問を抱くか、信じることができるか、それだけでも随分さが生まれそうです。「なんかわからないけれど、振り返るとうまくいっていたという経験があれば、それは信じるに値する出来事に思えます。とはいえ論理的に理解したいところではありますが。本書は、そういう意味では、バランスが良いと思います。