『新・片付け術 断捨離』(やましたひでこ)
著者は、断捨離を考案したクラター(ガラクタ)・コンサルタント。ヨガにおいて心の執着を手放す行法哲学「断行・捨行・離行」。これをモノの片づけを通して、誰もが実践できる自己探求メソッドとして落とし込まれたのが断捨離。「へー、もともとヨガから来ているのか!」「確かに、心の執着あるある!」って思いますが、ものの片づけは心を表しており、自分を知り、自分の心を整理することが大切なんですね。そんなところにも気づける一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯断捨離
断と捨で不要・不適・不快と要・適・快とを入れ替える(代謝の促進)
①断(doing)
・買い物を吟味
・要らないものは買わない
・必要なモノのみ入手
②捨(doing)
・ガラクタを片付ける
・モノを売る・あげる
・お気に入りに絞る
③離(being)
・執着から離れる
・自分がわかる・好きになる
・ご機嫌
◯捨てられない人の3分類
①現実逃避型
・忙しくて家にいる時間がないために片付けに向き合えないタイプ。
②過去執着型
・今はもう使っていない過去の遺物を取って置くタイプ。
③未来不安型
・いつか起こるであろう未来への不安要素に投資するタイプ。
◯ガラクタやホコリが示す停滞運
・「干からびたハム」のように使えるけれど使う気のしないモノの放つ運気を「停滞運」、「腐ったハム」状態のゴミ、ホコリが発する気運を「腐敗運」と呼ぶ。
・ガラクタ、ゴミ、ホコリを取り除くことで「停滞運」「腐敗運」は取り除ける。
◯ガラクタの3分類
①使っていないモノ
・漫然と保管、放置されているモノ。
②使っているモノ
・一応使っているものの、気に入っているわけではないので使い方も乱雑、雑然とした中にあってぞんざいに扱われているモノ。
③想念の強いモノ
・想いが込められているためなかなか捨てづらい、エネルギーの強いモノ。
◯過去と未来ゾーン
・断捨離は散らかっていることより、過去と未来のゾーンが堆積していることを問題とする。
・過去と未来のゾーンは、いつか捨てる、もったいない、いつか使う、使わないけど捨てたくない・・
・年に一度どころか、数年に一度のことにお金をかけるのは、結局「見栄」
◯捨てるときは「ごめんなさい」と「ありがとう」
・断捨離では、捨てるときに「ごめんなさい」「ありがとう」と思いを口にしましょう。ものに語りかけてこそ、気持ちの整理も早くつく。長年大事に使っていたものを捨てるときは「ありがとう」。使い切れなかったものは「ごめんなさい」。
◯場所選びと片付けのプロセス
①場所選び
・確保できる時間は?
・何を目的に片付ける?
②どこからどう見てもゴミを捨てる
・要る/要らないの定義
③残ったモノを取捨選択
◯7・5・1「総量規制の法則」
・見えない収納を7割収納(3割空ける)
・見える収納は5割収納(5割空ける)
・見せる収納は1割収納(9割空ける)
→入れ替えの法則が効いてくる。
→7割、5割、1割持っていいんだという発想になれる。
断捨離はなかなか進まなかったのですが、ここ最近、まずは捨てるところから始めています。スペースが空くと気持ちがいいこと、「あれ?こんなものあったっけ?」と発見すること。いろいろ気づきがあります。空いたスペースのうち、「ここは増やしてもいいところ」と思うと、今必要なものを買うことに前向きになれる効果がありますね。ひいては自分の状態も良くなる要因の一つになる。断捨離も体験しながら、自分のものにしていきたいです。