MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

コーチング心理学ハンドブック(スティーブン パーマー (編集), アリソン ワイブラウ (編集) 他)

コーチング心理学ハンドブック』(スティーブン パーマー (編集), アリソン ワイブラウ (編集) 他)

 コーチングの理論に関する論文を収めた、1万円以上する高額書籍です。コーチングというと、目に見えない世界だから、なんとなくふわっとしたイメージがあり、「理論的にはどうなの?」という疑問が生じやすいジャンルだと思いますが、そんな方に役立つ学術的な一冊です。

 多くの論文が収められていますが、中でもすぐに役立ちそうだと感じたのが、「GROEモデル」。とても、シンプルで分かりやすい。セルフコーチングでも使えるなと思いました。

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・Goal(目標)

・Reality(現実)

・Option(選択肢)

・Way forward(前進)

この4つの頭文字を取ったのが「GROWモデル」

 

「どうなりたい?」⇨「現状は?」⇨「どんな選択肢がある?」⇨「まず何から始める?」という感じで、未来と現状。そのギャップを埋める選択肢。まずどのように行動するのか?頭の中に地図を描きながら、「今どこの話をしているのか」を考えながら質問することで、話している方は頭が整理されていくもの。

 実にシンプルで分かりやすいのではないでしょうか。