『目標達成の技術』(青木仁志)
著者は、自ら講師を務める公開講座「成功への道」スタンダードコースで21年間551回25,231名を数える受講生、研修講師としては、29万人を超える受講生を担当するなど、この領域のスペシャリストの方です。本書は、思考を現実化させるための「思考法」「原理原則」「行動技術」を中心に、目標達成のプロセスが分かりやすくまとめられています。さらに深掘りしたくなる一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯目標達成のプロセス
①人生の土台となる価値観をまず固める
②その上に構築するビジョンや将来のあるべき姿を明確にする
③目的を遂げるための目標を設定する
④目標を達成するための計画を立てる
⑤最終的に日々の実践に落とし込み、行動管理をする
◯自分を知る5つの質問
①心と身体の健康に自信がありますか?
②人間関係で悩むことはありますか?
③自分の人生には価値がある、無限の可能性があると信じていますか?
④お金のことを心配したり、くよくよしたりすることはありますか?
⑤人生を楽しみ、心は安定していますか?
◯成功の5つの条件
①恐れ、怒り、罪悪感から解放された自由な心を持っている
②健康で活力にみなぎっている
③人間関係の悩みから解放され、素晴らしい人的ネットワークを構築している
④人生のライフデザインの元に経済的基盤を作り上げている
⑤人生理念に基づき一貫性を持っている
◯真の目標設定
・目的と目標は違う。
・目的とは自分の価値観や信条、理念。
・その目的を遂げるために目標を設定していく。目標とは自分が掲げた目的を達成するため、いつまでに、何を実行していくのか、期限とレベルをはっきりと定めたもの。
・「あなたの人生の目的は?」と聞かれてもすぐに答えられる人は少ない。もし余命3ヶ月と宣言されたら、残りの時間を誰と一緒に過ごすか?墓碑にどんな言葉を刻むか?自分自身にどんな弔辞を読み上げるか?
(→本書ではキーワードから選ぶというワーク形式が採用されています。)
・あなたが望んでいる生活は?どんな仕事がしたいのか?
・時間軸で目標を細分化する。長期は5年以上、中期は1〜5年、短期は1年以内。
(→この章のフォーマット類はとても興味深いので一見の価値があります。)
◯成功の原則
①あらゆる事柄に目標を設定し、計画的に生きる(優先順位を守る)
②セルフコントロール能力の習得
③成功者としての自己概念を形成する
④心の法則を使う
⑤パワーパートナーの協力を得る能力
⑥専門能力を開発し、真のプロフェッショナルになる
⑦過去志向型から未来志向型への変革
⑧一生学び続ける
⑨健康管理を徹底し、エネルギッシュに生きる
⑩実践主義に徹する
「目標達成の技術」というタイトルの通り、目標達成を具体的にどのようなプロセスで進めていけば良いのか、多数のフォーマットを使いながら、セミナーを受講しているように読めました。とても参考になる良書でした。