『思考は現実化する』で有名な著者ですが、こちらの書籍も良書です。人生において、本当の成功を掴むための究極の思考法を示した本書。ここでいう「成功」の定義は、他人の権利を尊重し、社会主義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を黄金律に従って一つひとつ実現していく過程のこと。そのためには、自分の心を知り、自分の人生を生きなくてはならない。約400ページ、ガッツリと成功哲学が記載されています。この本が1,600円+税とはお得感がありました。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯自分を失うことは、ほかの全てを失うことと同じ
・怒りの感情は「書くことによって身体から出す」ことができる。
・怒りに任せて書いたものを残しておいて、ある程度時間が経ち、精神的に落ち着いた状態のときにもう一度読み直すと、さらに良い結果が得られる。
◯思考を現実に変える、大いなる秘密
・人間の心が信じられるならば、人間はそれを達成することができる。
・実は大いなる秘密とは、「信念」のこと。
・「戦うだけでは実らない」。「戦い」は「信念」ではない。
◯失敗を話せば失敗が、成功を話せば成功がやって来る
・大多数の人は、たった一回の挫折で敗北が身に染み付いてしまうことが調査で分かった。次に大きな割合を占めたのは、結果がわからないうちから投げ出してしまうという人々。敗北は、人々か過去から引きずっている敗北感から生じるもの。彼らは、常に失敗について話をしていた。例え話題が変わっても、話の本質は失敗についてであった。彼らの生き方は過去形であり、昔話をすることで傷の痛みを和らげようとしていた。
・成功した人々は、未来形で話をする。彼らの目は過去にではなく、常に未来に注がれている。
◯自分がして欲しいことを人に対しても行う
・「己の欲するところにはこれを施せ」(新約聖書マタイによる福音第七章十二節)
・「彼は、自分自身にとって望ましいと思う善を他の人々のために求めた」(紀元前600年ごろのエジプトの碑文)
・「己の欲せざるところ、人に施すなかれ」(孔子。ただしこれは多少ニュアンスが異なる)
・「我々は、世間が自分に対してやってほしいと望むように、世間に対して振る舞わなければならない」(アリストテレス)
→「黄金律」とは、相手と立場が入れ替わったときに、自分がして欲しいと思うことを、相手に対して行うべきだという意味である。
◯人生の最も素晴らしい豊かさ
①積極的思考法(PMA)
②心身の健康
③人間関係での調和
④すべての恐怖からの解放
⑤将来の成功への希望
⑥信念を持つ脳力
⑦他人の幸福を喜ぶ気持ち
⑧自分の仕事への愛
⑨すべてのものに対するこだわりのない心
⑩いかなる状況でも自制心を持つこと
⑪他人を理解する度量
⑫十分な資金
◯恐れている対象をよく知ることは、その恐れを克服する唯一の手段である
・知ることは恐怖を克服する唯一の手段。
・恐怖は最も強力な否定的モチベーション。
◯良い売り方は正直な売り方
・もし、自分の良心を曲げてしまったら、良心は弱体化する。間も無く良心は、あなたをガイドすることをやめ、あなたは心の平安に基づいた本当の富を得ることができなくなってしまう。
・あなた自身が信じていないことは、口で言っても、書いても、また、どのように行動してみても、他人を動かすことはできない。