『積極的考え方の力』(ノーマン・V・ピール)
全世界で2,000万部のベストセラーになった本書。著者は、1898年生まれの牧師で、デール・カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ、自己啓発の御三家と呼ばれ、本書も古典的名著と言われています。牧師だけにキリスト教色を強く感じる内容で、そこは読者の好みに合うかどうか個人差が生じるところだと思います。満ち足りた人生を送るための17の原則は、それはできたらいいなぁと頭では分かるのですが、大切なのは実行。本書に書かれている具体的手法は、とても参考になる観点だと思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯成功と幸福を手にする17の原則
①自分自身を信じる
・自信を育てる10の方法
1)常に成功を思い描く
2)肯定的なことを口にする
3)問題を深刻に考えない
4)他人と比べて落ち込まない
5)言葉の力を活用する
6)劣等感の原因を探す
7)魔法の言葉を10回読む
「私を強めてくださる方のお陰で、私には全てが可能です」
8)自分を10%増しで評価する
9)力はすべて受け取っていると信じる
10)神から力を受け取っている
②心を安らぎで満たす
・あなたの心を多くの幸せな体験で満たそう。
③常にエネルギーを保つ
・疲れを避ける確実な方法は、心から信じるものに夢中になること
④祈りの力を生かす
⑤幸福になろうと決める
・その日訪れる幸せを次々と思い浮かべ、その喜びを味わう。
⑥怒りや苛立ちを忘れる
・ペースを落とす。あるいは少なくとも、ペースのテンポを落とす。
⑦常にベストを期待する
・信じるように心の習慣を変える
⑧敗北にめげない
・信じる力は持続力を与えてくれる
⑨不安に打ち勝つ
・不安は現代最大の病気。
⑩問題を解決する
・敵意は魂を蝕むだけでなく、思考プロセスも混乱させる。
→問題を解決する10の方法が紹介されている。
⑪信仰は治療の力になる
・信仰が病を癒すというのには、信ぴょう性がある。
⑫活力を取り戻す
・怒りによって人間が病気になることがわかっている。
→怒りを抑える12の方法が紹介されている。
⑬自分を変える考え方
・人は考え方によって成功し、幸せになる。
→積極的に考える7の方法が紹介されている。
⑭ストレスを減らす
・気楽にやろうと思うこと。
⑮人に好かれる
・人望を得る10の方法の1番目は、「人の名前を覚える」。
⑯心を痛みから解放する
・心痛のための処方は、実際に存在する。ひとつは身体を動かすこと。
⑰神の力を求める
・すべての問題に対して、積極的で楽観的な心構えでいること。
項目を挙げるだけでも相当な量になりますが、よくこの内容が250ページに収まったなぁと思います。逆に言えば、本書をしっかりと実践レベルに落とせれば、かなり人生の結果や捉え方が良くなるのだろう思います。